言動が伴っていないと雑に扱っていいと認識されやすい
まず、彼氏との付き合い方について。
あなたは、彼氏が飲み会に際してこまめな連絡を求めてくることに鬱陶しさを感じていると仰っていますね。
恋人間の約束事やルールは双方で話し合って決めることです。誰かと飲みに行くならこまめに連絡をして欲しい彼と、それを鬱陶しく思うあなた、どちらが正しいかはわたしには判断できませんし、そもそも他者が口を出すことではありません。
重要なのは当事者であるあなたと彼がどう思うか、なぜ相手はそういう行動を取るのかです。
あなたが彼のそういった価値観を鬱陶しく思うのは自由ですが、少なくとも彼との間で約束事として決まっているのであれば、それを守らないのはよくないですよね。
膝を突き合わせての話し合いを避け、「あーもうわかったわかった、連絡すればいいんでしょ」とその場をとりあえず収めるための同意も、約束は約束です。
あなたが彼の言い分に心から納得しているかどうかは関係ありません。
価値観を完璧に擦り合わせるとはいかないまでも、少なくともお互いの中間地点を見つける努力はしていいはずですし、向き合うべき問題から逃げているのに文句だけ言うのは筋違いです。
次に、Bさんの言動の受け取り方について。
あなたは、Bさんの言動から、自分を身体目的として見ているのではないか、軽い関係を望んでいるのではないか、と予想しています。
Bさんの本心はさておき(というか、わかるわけがない)、あなたはBさんにそう扱われても仕方がない言動をしているように見えます。
相談文に「お互いに彼氏彼女がいる」と書かれていることから、あなただけでなくBさんにも恋人がいるようです。たしかに、彼女がいるにもかかわらずあなたをごはんに誘ったり、2人きりになろうとしたり、スキンシップを取ろうとしたりと、たしかに軽薄といえる振る舞いだとは感じました。ですが、それはそっくりそのままあなたに対しても言えることです。
「彼氏がいるから2人きりでのごはんは避けたい」と言っておきながら、実際は家まで行っていますよね。
「野球が観たかった」はなんの言い訳にもなりませんし、「途中まで引っ付かないように頑張った」なんて努力は知る由もありません。彼氏がいると伝えた、心の中ではこうするつもりだった、という言い訳は誠実さの免罪符になるわけがなく、実際の行動で物事は判断されます。
「キスなどはしてません」という細かいディティールもそう。もちろん、どんな行為をしたかで浮気をジャッジされる場合が多く、人それぞれその基準は異なりますが、こまめな連絡を求めてくるような彼のことだから嫌がるだろう、と容易に想像できる行動をした事実には変わりないはず。
言動が伴っていない人間は、雑に扱ってもいいと認識されてしまいます。
あなたはBさんがお酒を薦めてきたことを批判していますね。無理矢理に飲まされたり脅されたりしたのであれば話は変わってきますが、相談文からそうとは読み取れませんし、また、Bさんから連絡がこなかった点になぜ不満を持っているのかもわたしにはよく理解できませんでした。
雑に扱われたくない、きちんとした関係性を育みたいと思っているのなら、あなた自身が相応の振る舞いをすべきです。
たしかに、貞操観念をしっかり持って、毅然とした態度を取っていたとしても、雑に扱ってくる人がいないわけではありません。でも、今回あなたがした行動は、少なくとも自分を棚に上げてBさんの言動に文句を言っていいものではなかったのではないでしょうか。
気になっていた人からの誘い、彼氏に対する日頃の不満、そんな彼に隠れてBさんと二人きりで会う背徳感、そういったことが重なった結果、フワフワした気持ちになってしまったのかもしれません。
その場の雰囲気に流されることを存分に楽しめるのなら何も言うことはないのですが、言い訳にすらなっていない言い訳をして、他人に責任転嫁して、自分の軽率な言動を正当化して、心のこもっていない懺悔と後悔を重ねたところで得られるものがあるのかは、一度考えてみたほうがいいのではないでしょうか。