ベッドの理想と現実

夢中になれないと感じる人の中には、理想と現実がかけ離れているのが原因になっていることもありそうですね。「熱烈なキスから始まり、そこから更にクレッシェンドで興奮が高まるもの」「我を忘れて無我夢中になるべき」「強烈な快感で頭が真っ白になるに違いない」と思っているのに、実際にしてみると意外に冷静な自分に気付いて「こんなはずではない」と感じているのかもしれません。

確かに、無我夢中になって頭が真っ白になる瞬間もあります。しかし、実際にはそこまで盛り上がらないことも多々ありますよ。最初は冷静で途中からのめり込むこともあるし、途中で電池が切れたようにスンッとなることもあるし、終始冷静で演技に徹してしまうことだってあります。たまには最初から興奮しきったまま完走できることもあるでしょう。気分の乗り方や感じ方は、その日のコンディションによって違います。映画や漫画のラブシーンでは興奮が最高潮になった瞬間しか表現されないですし、AVでは興奮を誇張しているので、周りのみんなはきっと無我夢中になれているに違いないと感じてしまうかもしれません。

もっとリラックスしてサーフィンみたいに楽しんでみてもいいんじゃないでしょうか(サーフィンしたことないですが)。波が来なければボーッとして静かに浮かんでいるのをなんとなく楽しめばいいし、「おお、何かこれ気持ちいいぞ」と感じた時にはその感覚に集中してみると波に乗れるかもしれません。その感覚が途中で途絶えてしまったとしても、また波が来たら乗ってみようかなって気持ちで待つか、波が来そうな場所に行く(気持ちよくなれそうなことを相手に頼んでみる)のもいいと思いますよ。

Text/Betsy