マダムと路上でケンカ
Nicki Varkevisser
先日、パリで街行くマダムに道を聞かれました。
私は詳しくはわからないけど、あそこに掲示板があるからそれで分かるのでは?と答えたのに、「メルシー」というお礼の言葉が有りません。
なんと失礼な!と思った私は、カツカツと去るマダムに「少なくともお礼は言うべきじゃないですか?」と抗議しました。
私の抗議にマダムは、振り向きもせず「ちゃんと言ったけど、あなたが聞こえなかっただけでしょ」と、足もとめず、カツカツと姿勢も買えず前進するのみ。
いやいや、聞こえないくらいのお礼ってどういうことよ!
私は最後にマダムの背中に向かって「なんて親切なこと!」と私は吐き捨てましたが、負け犬の遠吠えのようでした。
悔しさだけが残って涙まで出てくる始末。
まあ、情緒不安定な日だったというだけかもしれませんが、こういう悔しさを日本では味わったことがありません。
これが初めてというわけではありません。こんなことしょっちゅうです。
パリの怖いJK
後日、高校生と見えるパリジェンヌがバス停のベンチでど真ん中を占領し、私が横に座ってもよけるどころか不自然に私とぴったりくっついた体を意地でも動かさないという態度でした。
彼女の向こう側はスペースがたっぷりあるというのに、さらに彼女の組んだ足のかかとが私の膝にあたって汚れてもなにも言わず…。
フランス語を話せるようになって、ケンカでもなんでも言い返せるようになったら少しはこの悔しさが減るかと思いきや、フランス人相手に真っ正面から同じ土俵で戦えるようになったら、余計に悔しいのです!
だって、彼女たちはびくともしないんですもん!