日本でも未婚の母が増える日が来る！？

　先週お話した逃げ腰パリジャンがなんとあの日以来、彼女を探すためにネットサービスに登録し、現在2人のパリジェンヌと会う約束を取りつけたというのです！　あの日のショック治療が効いたようで嬉しい限り。
「ネットで女性と出会うなんていやだ！」なんて言ってかたくなだった彼も遂に動き始めました。

　さて日本では今、安藤美姫さんが出産したニュースで持ちきりのようですね。
このニュースと周辺のリアクションをネット上だけで見る限り、本当に日本は平和で怖い国だなと感じてしまいました。
個人の人生の選択がこうも一般市民とメディアの感心をそそるとは。

　確かに、私がこのニュースをネットで知ったとき「子供の父親は誰なんだろう？」好奇心にかられて「安藤美姫　相手」と、グーグルで検索してしまいました。
でも別に彼女のした選択に賛成だの、反対だのは思いもつきませんでしたよ。
例の出版社がこの件についてアンケートを実施し、結果的に中止になったという話も知り、これはインターネットで誰もがいろんな意見を言えることになったおかげでのアンケート中止なのでしょうね。
おそらくtwiiterもFacebookもそこまで普及してなかった5年前だったらすぐに中止にはならなかったんじゃないかと思います。

　他にもこの件についてのブログも覗かせてもらうと、おおよそ「安藤さんのことはそっとしてあげようよ」と、騒ぎ立てるメディアや一般の人たちを否定するものの方が多いようです。これにも驚きました。
「そっとしておいてあげよう」という肯定的な意見も多くあった一方で、やはり他人の人生の選択なのにそっとしてはあげられないメディア、そしてその背景に見えないけれども存在する残酷な群衆がいる気配を感じて鈍くて重い恐怖を感じました。

　この、目に見えない群集の怖さというのがなぜかフランスでは感じないのですが、日本では感じてしまうのです。
いまこうして日本を離れていても、日本その気配を感じるのでそうとうなものです。