30歳という地獄の門
Courtney Carmody
以前、婚活って本当にしんどいもの、というお話をしました。「しんどい」というのはネガティブな状況ですが、このしんどい婚活を経たおかげで私の人生は思わぬ方向に進み、結局自分が生きやすい環境に落ち着くことができました。
仕事に追われて生きて行くのがやっとの日常のなかで、「ふと立ち止まって自分自身について考える」ということを教えてくれたのが婚活です。
女性の多くは30歳を手前に結婚を意識して焦ることがあります。20代になって社会に出て、なんとか適応しようと頑張っていたら気がついたら30歳という「地獄の門」が構えていることに気がつきます。
「地獄の門」というと大げさな感じがしますが、30歳を未経験の20代だった頃の私にとっては、まだ心の準備のできていない大人の入り口のように見えて恐ろしかったのです。
他にも私が恐ろしく感じたことがあります。それは、30歳を目の前にして「現時点の自分」と「過去に30歳までにどうなっていたかったか」の現実を理想を比べると、大きなギャップがあったということです。
さらにさらに、「結婚」をしていないこと、正社員じゃないこと等の不安定さも恐ろしさの原因でした。
数々の恐ろしさのせいで私は冷静さを失い、この不幸な状況を変えるのは「結婚」しかないとも思い込んでしまったのです。
そして婚活をスタートしたわけですが、うまくいきませんでした。さらに増す恐怖と焦りにせき立てられて、いてもたってもいられなくなって世界婚活へ出発。
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