結婚生活における「自由」とは
ある既婚者女性の先輩は、夜の飲み会にもどんどん参加するし、1人で海外旅行にも行ってしまうアクティブな人でした。2次会、3次会と最後まで独身参加者の飲み会についてくる彼女に私は「旦那さん、なにも言わないんですか?」と聞いた覚えがあります。
彼女は「うちはね、全然そういうのないから!ガハハ!」と答えていました。そんな先輩を見て「へー、こんな結婚スタイルもあるんだなぁ、結婚って相手次第でいろいろ変わるもなのかもね」なんて感心したのを覚えています。
数年ぶりにその先輩と連絡を取り合ってみたら、その後離婚されたことがわかりました。彼女はその理由について、はっきりとは語りませんでしたが「彼も色々思うところあったみたいで…」とのこと。
いくら独身のように空を飛び回る鳥に見えても、実はしっかりと糸がついた凧なのかもしれません。いくら高く遠く飛んで楽しんだって、糸をにぎってくれている相手が手を離してしまえば、プツンと糸は切れて本当の自由の身になってしまうのです。
糸につながれて自由に好きなだけ飛べない人は結婚を煩わしく感じるでしょう。糸があるからこそ、自由に飛べると感じる人もいるでしょう。ただその場合、糸をにぎってくれている相手が、何を感じているのか敏感になってその都度コミュニケーションをとることが大切だと思います。
Text/中村綾花
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