第一夫人と第二夫人の妙な距離感

 印象的だったのは、第一夫人と思われる奥さんの笑顔が少なかったこと、第二夫人の若くてカワイイ女の子と男がキャッキャやってる間、ずーっと携帯で誰かと途切れることなく電話をしていることでした。
まあ、ただけだるかっただけかもしれませんが。

 男も、ちょいちょい第一夫人のことも気にしていることが分かるのですが、第一夫人と、第二夫人は和やかにお話をするという雰囲気は終始感じられず、妙な距離感を感じたのでした。

 取材も終わり、また女3人と男1人で車に乗り込みホテルへ送ってもらおうと思ったら、まずは第二夫人の家らしき場所で彼女を下ろしたのです。どうも、第二夫人とは別々に生活していること、第一夫人とは同居していることが分かりました。

 第二夫人が去った後から、第一夫人と男は長い付き合いを思わせるような会話(インドネシア語なので何を話してるのか一切分からず)になり、安心ムードを漂わせていました。
そして、ようやく第三夫人、いや私をホテルに送ってもらい終了。

 いやぁ、まさか一夫多妻を実践している人たちと一緒にドライブを体験するとは思わず。不思議なプチ第三夫人体験でした。

 それにしても、このドライバーの男、なんだかたよりない男にしか見えなかったのですが、一応ガイドの店を小屋ながらもっていることは、現地の女性にとっては養ってもらえる価値がある男なのかもしれませんね。

Text/中村綾花