失恋の辛さを忘れさせてくれたものは…

それは、私の場合「美しいものを見ている瞬間」だったのです。

仕事を終えて家に帰り、ネットサーフィンしながら「美しいもの」を紹介する人のブログをどんどん掘っては「美しい人、デザイン、絵」等々をボーっと眺めているときだけ、脳が失恋から解放されるのが分かりました。

たぶん、これは『脳のツボ押し効果』みたいなものだと思います。

四六時中、別れた彼がいないことや、私の人生が「無」であること(本当はそんなわけないのですが、失恋後は本気でそう感じていたのでした)を感じて生きて行くのは脳にとっても相当なストレスを強いたはずです。

一日の1%の時間だけでも、何もかもを忘れて脳をほぐす、解放する、リラックスさせることはとっても大事です。
その1%が日が経つにつれて、だんだんと2%になり、3%になり元カレのことを考える時間が少しずつ減って行きます。

私はそれが1年きっちり続きましたが、呪縛に解き放たれる時は必ず来ます。
どれくらい時間がかかるか、何によって脳が解放されるかは、人それぞれですが、案外あっさりと訪れるものでしょう。

もしすぐにはそれが何か、いつかは分からなくても、自分の脳が気持ちいいことを探すことに集中するだけでも効果的かもしれません。

ぜひお試しあれ。

Text/中村綾花