女性側からの離婚申請が圧倒的に多い日本
結婚制度には無理がある!?
―結婚とセックスは別物だと考えるとすると、結婚制度自体に無理あるという話にもつながると思うのですが、今アシュレイ・マディソンは27カ国に進出していて、アジアではまだ日本しか進出していないですよね。
それは現状の日本の結婚文化に何か関係ありますか?
ノエル:ビジネスチャンスとして日本には大分前から目をつけていました。
理由としては、当社に登録している色んな国の女性が、日本人男性に出会いたいという声が多かったんです。
ただ、アジアでなぜ日本から始めたかというと、仰るとおり結婚と性生活に不一致があると見て取れたからです。
そして、実は結婚制度にそもそも無理があるというのは日本に限らず、西洋諸国でもそう思っている人が多くて、データ上でも結婚する人はどんどん減っていて、晩婚率も離婚率も高くなっていることから分かるように、制度としてどうなんだ?という動きはあります。
―ちなみに日本の性の不一致ですが、それはどこから知りましたか?
ノエル:日本の今の状況を社会学的なデータで、検証していたんですけど、一つ興味深かったのが、離婚申請のデータです。
女性の方から離婚と言い出すケースの方が多かったんです。それ自体が、大きなパラダイムシフトですよね。
これは結婚生活に不満な女性が多いのだろうと思いました。
それと、セックスと子作りを別物として見ているという傾向が見られました。
あとは、風俗産業が他の国よりもはるかに発展していて、日本人の男性は婚外交渉を求めてお金を使っているらしいと。どの国よりもその数値が大きいんです。
つまり、家庭内でのセックスを求めていないということで、穴があると思いビジネスチャンスだと思いました。
―…ショックです。
ノエル:僕の話は大体ショックだと言われるんですけどね(笑)。