Case3:2年来の友人から、突然の恋文とプロポーズ
最後にお話を伺ったのは、大学に通いながら個人でも仕事を請け負っているめぐみさん(26歳・仮名)。なんとプロポーズされて婚約中です。お相手は2年ほど前にTwitterで知り合った方で、おふたりはずっと友人関係にあったとのこと。しかし、今年のはじめに起きたとある出来事を契機に、関係性が変わり始めます。気になりすぎる非常時のプロポーズの舞台裏には。お相手の誠実な熱意がありました。
――お相手の方とはずっと友人関係だったんですよね?
- めぐみさん(以下、めぐみ)
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2年前にTwitterで相互フォローになり、1年ほど前からはたまに会う関係でした。今年のはじめには相手からLINEで恋文のような文章が送られてきたのですが、私はそれを恋愛感情ではなく、友達としての好きだと受け取ったので軽く変身して、いつも通りに友達として接していました。
――そのときのお相手の心中は穏やかでなかったでしょうね(笑)。そこからプロポーズを受けるまではどのように進展していったのでしょう?
- めぐみ
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3月上旬に相手の誕生日を祝う予定だったのですが、コロナが日本でも本格的に流行し始めて、私は公共交通機関を使うのを躊躇していたので「会うのは延期しよう」と伝えたんです。
でも、相手は「歩いてでも会いに行きたい」と言ってくれて、1時間半かけて歩いて家まで会いにきてくれました。そのときに1月の恋文が本気だったことや、今までずっと好きだったことを伝えてくれて、結婚を前提に交際を申し込まれて受け入れることにしました。
――誠実さと熱意を感じますね。友達関係が長かった方と結婚しようと思った決め手はなんでしたか?
- めぐみ
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お互いに自宅勤務で、ひとりで不安な毎日を過ごしていたときに、コロナ渦中でも徒歩で1時間半かけて会いに来てくれたり、生活が立ち行かなかったときに助けてくれたり、愛を絶えず伝えたりしてくれたことが、生涯のパートナーになっても安心できると感じました。
加えて、お互いに在宅勤務のため、作業環境を協力して整えられることや、家事の取り組み方、部屋の衛生観念、食事の好みなど、さまざまな面で生活スタイルの相性が良いとは元々感じていたので、一緒に暮らしたらお互いの生活が向上すると確信していたことも大きいです。
――コロナ渦中でも、という言葉がありましたが、結婚に踏み切るに至った背景にはやはりコロナの影響はあったと思いますか?
- めぐみ
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私も恋人も自宅勤務で、頑張れば徒歩で会える距離だったので比較的会いやすい状態だったことは理由のひとつだと思います。他の友達や家族になかなか会いに行けない中で、お互いに孤独感が強くなり不安で、一緒に暮らしたいという気持ちが強くなった背景もあります。その意味では、コロナの後押しを受けた、と言ってもいいかもしれません。
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日払いバイト先で出会った人と彼の実家で、マニラで再会してZoom越しに、2年来の友人が徒歩1時間半かけて会いに来て、など、バラエティに富んだなれそめは非常時ならではのもの。特に、今回ご紹介した3ケースともに男性側からの積極的なアプローチがあったのも印象的。フィーリング、タイミング、ハプニングの3拍子が揃うと、求愛行動も加速するのでしょうか。
先行きが不安で気持ちが暗くなる日が続いていますが、毎日の生活について真剣に考えることと、深刻になったり悲観したりすることは違います。恋愛に関しても「こんなときなのに」でも「こんなときだからこそ」でもなく、己の気持ちにまっすぐ突き進んでいきましょう。
改めまして、インタビューに答えてくださったお三方に圧倒的感謝と祝福するとともに、AM読者の皆様の恋愛が成就しまくることを心よりお祈り申し上げます。
Text/佐々木ののか