あのときの選択は正しかった
デキ婚発表の記事を読んでくださった方はご存知かと思いますが、私は娘の妊娠が分かったとき、産むかどうか悩みました。
産む自信も育てる自信もなかったし、もしかしたら子どもをお荷物に感じてしまうことがあるかもしれない。そう思っていた。
この子を無事に産むことができて、育て始めてまだ3週間ではあるけれど、あのとき、産むという選択をして良かったと心から思う。
娘の顔を見るたび、声を聞くたびに。
娘を取り囲む人たちの優しい顔を見るたびに。
あのときの選択は正しかったと強く思う。
けれど、予期せぬ妊娠に悩んでいる人がみんな「産む」という選択をした方がいいとは、言えないかもしれない。それは、人の命の重さ、尊さというものを知ったからこそ。
娘を産んで変わったこと
小さな命が人生にもたらす変化はとても大きい。
私自身、娘が生まれてからは生活がガラリと変わった。好きなときに好きな所へ出かけるなんてできなくなったし、眠たいときに好きなだけ寝ることもできなくなった。ご自慢だったたわわなおっぱいも、今では娘の大事な栄養源に変わった。
できないことが、たくさんできた。私が妊娠するずっと前、「子どもなんてお荷物なだけでしょ」そう言っていた友達がいたけれど、その通りかもしれない。私からたくさんの自由と時間を奪うお荷物。
でも、今はその荷物が私にとっては何よりも大切だから仕方ない。喜んで荷物番をしよう。
今までは知らなかった。
「不自由=不幸」ではないということを。
私が21年間生きてきたこの世の中には、愛すべき不自由が存在するということを。
Text/妹尾ユウカ
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