自らキスする方法ってある?『恋と嘘』
最後に紹介するのは 『恋と嘘』 です!
16歳の誕生日に「政府通知」が届くと、それ以降は恋愛禁止となる世界。
それに書かれている、国が決めた結婚相手としか恋愛しちゃダメなんですよね…。
主人公・由佳吏は16歳の誕生日前日、長年の片思い相手・美咲を夜の公園に呼び出して告白します。するとまさかの両思いということが判明。
自ら「キスしよっか」と提案する美咲に由佳吏が戸惑うという、このシーン。
…正直こういう切羽つまったような状況でないと、女から誘うのって難しくないですか?
「男からキスさせる方法とか、手をつながせる方法とかありますか?…てか、そんなんある!?」
こんな直接的に「キスしよ?」とか、まじで人生で言ったことも言われたこともないんですけど、お2人はありますかね!?
「私、死ぬほどベロベロに酔っぱらってる時、逆に自分から結構キスしちゃったりする」
「やだー!」
でもベロベロに酔っぱらってるのにキスする気力は残してるんだから、やりおるわ、こいつ!!
「男の子1人と女の子3人で飲んでたことがあって。次の日友達に『チューしてたよ』って言われた」
まじ夢があるな、おい。
「自分からそういう流れを作れない…」
「本来は男の子に作ってもらった方がいいですよ。でも自分のこと好きっぽいな、って伝わることはする!本当は自分もキスしたいのに、相手に『拒否られるかも』って思われたらダメじゃないですか。そこまで持っていくようには頑張るけど、そこからは男の子に任せる」
「そういう好き好きオーラって、どう出したらいいんですかね?照れて出せない……」
「『ごはん一緒に行ってくれて、めっちゃ嬉しいです!』とか、口に出しちゃうかもしれない」
いや、それができねえんすわ、こっちは!
「私はLINEかも。もともと全然絵文字とか使わないけど、その時だけあえてちょっとかわいい絵文字を使ってみるとか」
「まあ難しいけど、『この子、俺のこと好きなんだな』って思わせることが大切なんじゃないですか?」
好きだと……思わせるだと……!?
そんなことできるんですか?
「そもそも、キスって外でするもんなんですか?」
「この漫画みたいに、自ら公園に行く状況を作るのはいいかも!飲んだ後に、『おしゃべりしよ!』みたいな。『もう一軒行こう!』じゃなくて、『公園で飲もうよ!』って言うの」
「確かにお花見の時期とか、夏ならコンビニで線香花火とか買ってもいいかもしれない……!」
「いい!かわいい!キスしたくなったり手つなぎたくなったら公園に行くっていうモテテクは、あまり誰も使ったことないからいいかもしれないですね」
確かに、そう言われると公園いいかもしれない!
公園で2人きりの状況を作って、環境からエロい雰囲気づくりに持っていくのはアリな気がしてきた……!
このシーン も、切羽詰まった状況というのはもちろんあるだろうけど、「夜の公園」っていうシチュエーションがあったからこそ、女の子の方から「キスしよ」って言えたのかも…!
『恋と嘘』 は今までにない変わった設定が面白く、ヒロインたちの仕草や表情も可愛らしい! 物語が進むにつれて回収されていく伏線も、ストーリーを更に盛り上げてくれます。
恋愛テクニックを使う前に心がけること
『東京タラレバ娘』のマミちゃんのようにポジティブかつ柔軟な考えを持つことは重要です。 また、 『失恋ショコラティエ』のサエコさんのようにモテテクを使うことも決して悪いことではありません。
それでも上手くいかないなら、『古見さんは、コミュ症です。』の古見さんのようにリカバリーする努力や、周りから助けてもらえるような素直さをもったり、時には『恋と嘘』の美咲のようにシチュエーションを借りて自ら積極的にいくのもあり…!
ということで、計4作品に登場するテクニック…あれ!?案外実際の恋愛に使えるのでは!?
まあ結局、こういうのって、自分への自信と、気持ちへの素直さと、相手が多少自分のことをよく思っているという思い込みがあってのことなんですよね…。それを得るまでの過程が難しかったりするんですけど…。
って、まずはそんなことぐちぐちと言わずに、
とにかくみなさん、がんばりましょう!!!
漫画で疑似経験してみるのも練習になるはずです。
今回紹介した恋愛テクニックのシーンは、まんが王国で読むことができるので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね!
TEXT/あたそ
Photo/加藤潤