小悪魔になら振り回されても仕方ない!?「失恋ショコラティエ」
次にご紹介するのは 『失恋ショコラティエ』。
製菓学校に通う爽太は4年前から片思いだった1つ上の小悪魔なモテ女・サエコと念願かなって交際中。
だけどバレンタイン当日、サエコは元から爽太と付き合ってるつもりすらないことが発覚するところから始まります。
サエコさん恐ろしい子…!
次のシーンでは、「何か秘訣はないか?どんな鈍くて脈がない男でも落ちるような」という質問に対してサエコさんがこう答えます。
“女は男の人に古臭い手を使われると冷めるけど、男の人は女に古臭い手を使われるのが一番効くんだよ”
確かに、サエコさんはモテテクがすごいんですよ。
例えば、次のシーンは「友達の食器選びを手伝って」と爽太にお願いするシーン。
上目遣いでのおねだりや……
いつもより高いヒールを履いて顔を近づけたり…
勢いで腕に抱きついたりします。
とてもじゃないけど真似できねぇ…!
そもそも、みんな サエコさんみたいにモテテクを持っている のって普通なんでしょうか!?
ここはまず、王道モテ代表の蒼川さんに、色々聞かなければ…!!
「何か自分なりのモテテクって持ってますか?特に蒼川さんは恋愛リアリティー番組で優勝しましたよね。これが効果的だった、みたいなものがあれば教えてください!」
「番組見てくれた人とかSNSとかで言われてたのは、目を見て喋る……とかですかね?」
私の目の前に蒼川さんが座っていたのですが、まじでずっと見つめられていたので、ドキドキしてました。そりゃあ、男もコロッといっちゃうわ。
「思いました。やっぱ計算なんですか?」
「癖なんですよね。喋るときにずっと相手の目を見ちゃう。視聴者の方にも相手の男性にも、それがよかったって言われたかな」
確かに、そもそもコミュニケーションを取る上で目を見て話すのは大切ですもんね…。
「私は飲み会だったら、特定の誰かじゃなくて、その場を楽しませます。みんなが楽しいと思える場を作れるように、全力で努力する」
「それでモテますか?」
「はい」
なんで!?私も似たタイプで、めっちゃ頑張るし、かなり喋るんだけど、それでどうにかなったことなんて1回もない…!
「ちなみにどんなテンションで楽しませるんですか?」
「とにかく、自分が楽しむのが1番大事。そうすると、この子となら楽しく飲める、楽しく遊べるんだって思ってもらえるから」
すっげえな!!私なんて「お前と一緒に飲んでると疲れる」って言われるタイプなのに。
「Rioちゃんはムードメーカーですよね。いつも周りの人が楽しそう」
「あとは、同じ系統の洋服は絶対着ない。例えば同じ人と3回デートするとしたら全部違う服で行って『この子はこうだ』って思わせない。これは私の鉄板で、中2くらいからやってます」
「中2!早い!」
私が中2のときなんて、ひたすらロキノン系バンド追いかけて黒歴史生産しまくってたわ。
「変わらないって安心感を男の子に与えちゃダメなんです。いろんな自分を見てもらおうっていう努力をする」
「私も人と会うときは毎回別の服を着ようと思ってたけど、この人服ないんだって思われたら嫌だっていう理由だったので反省します……」
モテテクというのは結局、あれこれ考え挑戦した、女子の努力の結果なんすね…!
『失恋ショコラティエ』 でのサエコさんのモテテクも、どれも計算し尽くされていて、自分には真似できないけど正直感心してしまいます。
主人公・爽太との駆け引きや、周囲の登場人物たちの不器用な恋愛模様にもハラハラドキドキしながら、ページをめくる手が止まらず読み続けてしまいますし、何より少女漫画なのに男性目線で描かれていてすごく新鮮!
あと、チョコレートがめちゃくちゃ食べたくなります。