誰かに、あの日の自分を演じてもらう。その効果は?

演劇の手法を利用して過去の恋愛のトラウマを克服するワークショップを行う舘そらみさんの写真

 お互いに打ち解け合える空気になったところで、演技講座へ。
そらみさん曰く今回のテーマはこれ。

「立ち止まってるヒマはない!気後れの理由を探し出し、歩きだそうぞ!!」

 こうしたかったけどできなかった。こう言ってやりたかったけど、言えなかった。

 そんな恋愛のトラウマやモヤモヤが、
今、自分に自信を持てなかったり、新たな恋に気後れする要因になっていることがある。

 今回のワークは下記のように進みます。

1.3人1組で、恋愛のモヤモヤが残っている場面を演じます。

2.次に同じチームで、「本当はこうしたかった」バージョンを演じます
(お焚き上げバージョン)。

本当はこうしたかった内容を演じることで、トラウマやモヤモヤを上書きしよう!という流れ。

 ワークのルールは1つだけ、「自分の役は演じない」こと。

 他の人に自分の役を演じてもらうのですが、これが実はとても重要!

 その時誰がいて、何が起こって、自分がどういう気持ちになったのか。
自分の体験を他の人に演じてもらうためには、詳しい状況や感情の移り変わりを相手に伝わるように説明する必要がある。それが、自分の気持ちに向き合い、過去の恋愛をお焚き上げする第一歩になるとのこと。

 そらみさん、さすがです….!

 早速チームになり、それぞれにお焚き上げしたい話をシェア。

 注意深くそれぞれのお話を聞く皆さん。自然と共感が深まるようで、あちこちから「はあ?ありえない!」「そいつ最低!」という怒りの声が。各チームに一体感が出て熱量が上がってくるのがわかります。

 そして、誰の体験談を演じるかを決めたチームから、演劇練習へ。

 はじめは恥ずかしそうにしていたチームも、そらみさん指導のもと、どんどん迫真の演技に。
もう少しこうだったかも、こう言った方が伝わるかも、など意見交換も活発になり、とてもクリエイティブな場の空気になっていく…!

 そらみさんも「いやーこれはいい出来になるわ」と期待の表情です。