スピリチュアル沼と不倫沼

私がいた広告会社は「穴兄弟と竿姉妹」ってバンドが組めそうな「コンプライアンス?何それ美味しいの?」みたいな会社だったから。

私が前にいた外資も「妖怪たちが夜は墓場で運動会」みたいな会社でしたよ。社内は基本ガラス張りなんですけど、一か所だけ壁で覆われてる会議室があって、中から鍵もかけられて、そこもう御用達みたいな。

元会社の人々も会議室でセックスしてたわ。絶対に防犯カメラとかあると思うんだけど。

絶対ありますよね。

というか、私のいた会社は某デパートが目の前にあって、めっちゃ見られてたと思うよ。「あ、窓に手ついて立ちバックでやってる!」みたいな。

やってるのはだいたい社内不倫のカップルでしたね。「不倫おじさん」は本当に多かった。

うちも多かった。私が不倫にハマらなかったのは、損得を重んじる関西人だからだと思う。既婚者に口説かれても「ワシ損ばっかりやないか!」みたいな。

私は不倫おじさんからのお誘いが一度もなかったです。

ぱぷりこちゃんは「だが断る!」と顔に書いてるから(笑)。当時、周りは不倫沼からスピリチュアル沼にハマる女子が多かったよ。

あと逆もあって、スピリチュアル沼から不倫沼。

それぞれの沼の間に用水路があるのかな?

スピリチュアルにハマる子って、いわゆる運命の王子様を待ってるんですよ。でも全然来なくてアラサーまでずっと彼氏できなくて病むみたいな。そんな時にうっかり不倫おじさんとか、ロマンチックを提供してくれるセフレ牧場主とかにハマると「この人こそ運命…!」みたいになって。それで「この人と結婚できますか?」みたいな話を、

占いでする。

そう、その間でぐるぐる回る地獄。スピリチュアルにハマりそうな人と不倫にハマりそうな人ってメンタリティが似てるから、依存と受け身。自分で何か行動するんじゃなく。

他力本願だね。

他力本願で、誰かが人生を変えてくれるっていう。

「自分の船の船長は自分!」という覚悟がないと、どんどんキツくなるよね。うまくいかなかった時に他人のせいにしてしまうし。

いろんな意味でキツいですよね。知り合いも王子様を待ち続けて、スピリチュアル沼から子宮系にハマり、今はジェムリンガを使ってるそうです。

病気になるやつ!

そう、ほんとやばい。

「幸せは子宮が引き寄せる」ってやつね。私は子宮全摘してめっちゃ元気で幸せだからな~。

「子宮をとってもビッシャビシャ!」

はい。ビッシャビシャコラムも収録している「アルテイシアの夜の女子会」、よろしくお願いします!

Text/アルテイシア

次回は <「アルテイシアの夜の女子会」発売記念!ぱぷりこ&アルテイシア対談【後編】>です。
「お母さんになってほしい」「先生って呼んでもいい?」数々の地雷男との逸話を持つお二人の対談後編!基本的に近視で解像度が粗いという男子の目線をうまく活用し。幸せな恋愛をするためにはどうしたらいいでしょうか?