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  • 2017.11.22

【BL座談会】エロが好きなBL処女に「良さ」を教えてください!

ボーイズラブって敷居が高いなあ、と思っていませんか? 女性向けBLには、胸がときめく作品がいっぱい! BL識者の金田淳子さん・マチルダさん・ひらりささんが、今までBLになじみがなかった人に向けておすすめ作品や楽しみ方を紹介します。

ひらりさマチルダ金田集合

 年内リリース予定の『Bloody Chain』。DMM史上最高傑作のボーイズ・ラブ・ファンタジーです。

ひらりさマチルダ金田集合

 謎のウィルスにより、人間が『オーグル』と呼ばれる異型の存在に変異してしまう世界。そんな絶望的な世界で、一筋の光を探しながら生き抜こうとする青年たちの儚く切ない物語です。

ひらりさマチルダ金田集合

 あらすじを聞くだけでも、ダーク・ファンタジーのおもしろさが伝わってきます。でも「ちょっとBLは敷居が高くて」「興味はあるけど、何から入っていいのかわからない」なんて読者は多いのかもしれません。

 そこで、BLをこよなく愛するお三方に、BLの魅力を存分に語ってもらいました!

金田淳子さん
やおい・BL研究家。二村ヒトシさん・岡田育さんとの共著『オトコのカラダはキモチいい』発売中。

マチルダさん
「乳神」と呼ばれるブラジャーのフィッティングアドバイザー。BL大好きな腐女子でもある。

ひらりささん
IT系企業に勤務するかたわら、編集者・ライターとしてフリーランスで活動中。BL関連のコンテンツが得意。

DMM史上最高傑作『Bloody Chain』

みなさんがBLにハマったきっかけは?


やおい歴35年以上にはなると思います。小学校3、4年のときになぜか公民館にあった『風と木の詩』(竹宮惠子)を読んで目覚めたんです。ただ私はそのとき、よくエッチなことになる美少年ジルベールのことを、僕っ子の女の子だと思ってたんですよ。ちんちんが描かれていなかったし、子ども心に異性愛の刷り込みが強くて。

ただ、同時期に『パタリロ!』(魔夜峰央)を読んでいたら「美少年、美少年」って激しく言うから「はっ!!」って気づきました。そのとき『花の慶次』(隆慶一郎原案、原哲夫作画)の名シーンみたいに、「だがそれがいい!!」って思ったんです。

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私は小学校3、4年生ぐらいに読んだ『日出処の天子』(山岸凉子)です。あの悲恋さの感じがもう……。元々山岸涼子先生の作品が大好きで『アラベスク』も読んでいたんですが、特に『日出処の天子』のもやもやした感じが好きで。

それまでは少女漫画をふつうに読んでいたんですが、中学生になって美術部に入ってみたら、そこは結局「漫研」なんですよね。先輩から同人誌の『聖闘士星矢』(車田正美)BLが回ってくるわけですよ。それでやっと「あ、こういう世界があるんだな」って完全に自覚しました。


いま28なんですけど、幼稚園のときから少女漫画雑誌をずっと読んでいて、『花とゆめ』に移ったあたりからBLの空気が流れてきたんです。

『フルーツバスケット』(高屋奈月)とか、好きな作品の二次創作サイトを探していたら、『なぜか夾くんと潑春で…!?』みたいな。同じ『花とゆめ』だと『闇の末裔』(松下容子)もあやしい空気があって、そのへんから段々BL的なものに親しみ、高校のときには商業BLも読むようになりました。

BL的なものに親しむ

初心者にBLゲームの魅力を教えてください!


私、乙女ゲーもそれなりにやったんですよ。

乙女ゲー、男がたくさん出てきますからね。BLとしてやれる!

男のほうが多いし、男同士が鞘当て(女性の取り合い)をするので、鞘当てがいきすぎて勢いで相手の鞘に入ったみたいな感じになるじゃないですか? 日本初の乙女ゲーと言われる『アンジェリーク』シリーズ(コーエー)とかは、割とやおい創作が多かったですね。

ひらりさマチルダ金田集合


BLゲームって主人公に受けが多いんですよ。結局、女性って体の構造として「受け」じゃないですか。なので、受けのほうが感情移入しやすいのかもしれません。

私の個人的なBLの楽しみ方でいうと、「その人になりたい」みたいな気持ちがあるんですよ。その人になって、自分が男でイケメンで、イケメンと恋愛したい。

ひらりさマチルダ金田集合

わかるわかる。男たちの集団の中に女である自分は入れないんだけど、もし入れてたら楽しそうだし、変な男として入るんじゃなくてーーいやそれはそれで面白いかもしれませんがーーできれば、イケメンとして入りたい。

かといって女の体で入りたいわけじゃないから、私、乙女ゲーが苦手なんですよ。多分AM読者さんの中にもいると思うんですけど、乙女ゲーやってると「主人公、こんなに頑張ってる。だけど私、こんなに素直で可愛くていい子じゃないし」って思っちゃって。

「これ私じゃないから」っていうのありますよね。

ひらりさマチルダ金田集合

私じゃない人を好きになってくれてるから、ちょっと違和感があるんです。結局、基本的に自分は物語の中に登場しない、関与しない「壁」とか「天井」でありたいんですよね。なのでBLゲームとかは、自分は壁や天井になって俯瞰で観たいんです。

時には布団になったりとか。

布団いいですね。ほんとにいいですよ

ひらりさマチルダ金田集合

男女のドロドロしたエッチなシーンって、なまなましすぎて気恥ずかしくなっちゃうんです。でもBLのようにイケメン男性しか出てこないと、ファンタジーの世界になるんですよね。変ななまなましさがない。

BLゲームって、ソフトを買ってWindowsのPCでプレイしないといけなかったんですけど、最近はブラウザゲームとかスマホゲームとかで、簡単に始められるのがいいですね。かっこいい声や絵も楽しめるし、漫画や小説よりも、初心者にとってはハードルは逆に低いんじゃないかとも、私は思ってます。

男のかっこいいところが見たいだけでなく、男が真剣に気持ちよくなって、気持ちよさで喘ぐのが見たいんだよという欲望をお持ちの方におすすめですね。女性が女性のために描いているので、ある意味、宝塚風で美しい。

アンアン言ってても決してうんこは漏れないみたいな。女の子をアンアン言わせるのではなく、美しい男がアンアン言って快楽に身を任せてしまうのが、ほかのジャンルにない見どころだと思います。

ひらりさマチルダ金田集合
美しい男をアンアン言わせる

BL初心者におすすめの作品は?

ひらりさマチルダ金田集合

初めての方には、一般向けも描かれてて人気な、雲田はるこさん、よしながふみさん、雁須磨子さん、中村明日美子さんあたりのマンガがおすすめです。いずれもBL界の「お約束」「内輪ネタ」みたいなものをあまり使わない作品なので、わかりやすいと思いますので、おすすめですね。

「あ、そういえば『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ)読んでたわ」みたいな方は、雲田さんのBL『いとしの猫っ毛』とかを読んでみるといいんじゃないかな。これはシリーズなので1巻から読んでください。

あとは、私はいつも、相手の好みがわかれば、それに合わせて薦めてますね。ギャグが好きな人はギャグっぽいやつから入ってもらって。


AMの読者の方たちは、男女の恋愛本とか恋愛小説で書かれていることはだいたい知ってらっしゃいますよね。でも逆にちょっと離れて、男同士の恋愛をすごく考えてきた人たちの描いた作品を読むと、違うヒントが見えてくるんじゃないかなって思ってます。

雲田はるこさん、よしながふみさん、羽海野チカさんなどのBL同人誌・BL商業出身でご活躍されている方たちは「どう好きになっていくか」という過程をすごく丁寧に描いているんです。恋愛について考え抜いている作品が多いので、男女の恋愛本をあらかた読み尽くして「もうヒントがない」っていう人にこそ読んでほしい。

受け攻めが入れ替わる「リバーシブル」って実際どう?


今回の『Bloody Chain』はアイテムをいい感じに投与していくことにより、受けになったり攻めになったりできるんですよね。いわゆるリバーシブル。

ありがたいし、原案の水戸泉先生の良さがでているなあと思います。水戸泉先生はいろんな組み合わせや、新鮮なエロを追求していく方で、エロ描写もアツい作家さんですね。

BL初心者におすすめの作品は?

ひらりさマチルダ金田集合
『Bloody Chain』の主人公。

私はメジャーな作品しか知らないのですが、だいたいのBLゲームって、主人公が基本的には受けなんですよ。この『Bloody Chain』の主人公もまさにBLゲームの王道的な主人公ですね。受けとも攻めともどっちとも取れるニュートラルな、ちょっと寂しげな感じを背負った美青年。

覇気があんまりなかったりとか。

そうそう。生きるのに倦んでいるみたいな感じのね。大体のBLゲームだと、そういう主人公の周りに10人ぐらい男がいて、そのうち1人2人ぐらいが主人公に対して受けになる場合もあります。

あ、ただ『鬼畜眼鏡』(Spray)、『裸執事』(マーダー工房)みたいに、自分から攻めになって襲ってく変化球もあるんで、いろいろありますけど。

BL初心者におすすめの作品は?

ひらりさマチルダ金田集合

『鬼畜眼鏡』の主人公は、眼鏡をかけてると攻めになるキャラですね。あと『咎狗の血(とがいぬのち)』(Nitro+CHiRAL)という名作があって。リンくんという金髪の男の子が出てくるんですが、最初ショタで身長も低いのに、真エンドに行くと、めっちゃ背高くなって成長して戻ってくるんですよ。「あ! 攻めだったんや!!」みたいな。そういう感じのリバーシブルは大好物です!

BL界では、特に二次創作では、あるキャラが受けか攻めかって非常に重要ですね。

重要視してる方としてない方に分かれますね。私は気にしない派です。

ショタが攻めになるのは結構みんな喜ぶ感じありますよね。ちょっと意外性があるのも、それはそれで良いというか。まあ、重要視してない人も、重要視している時期を経ていて、必ずみんな攻め受けの概念と一緒に学んでる気はします。

ひらりさマチルダ金田集合

私は受け攻めに関してはかなり雑食なんですよ。『Bloody Chain』だと銀髪の先生が好きなので、ずーっと好きなキャラでだけ進めてて「ああそっか、★4が出たら、受けとか攻めとか変えられるのかー」って分かったら「先生の受けも見たいし先生の攻めも見たいなー!」みたいな感じになってくるんですよね。

私は二次創作に関しては、受け攻めがけっこう固定派に近いんですが、何につけ、受け攻めにこだわりがないほうが、いろんな作品を楽しめてお得ですよね。こういうのは性癖なので、一朝一夕には軌道修正できることではないんですが(笑)、羨ましいです。

マチルダさん横顔
先生×主人公 byグリセリンたける

『Bloody Chain』で主人公とカップリングさせたいキャラは?

私はとりあえず先生で。『ときメモGS』時代から、やっぱ先生を攻略したいんですよね。

ひらりさマチルダ金田集合

私、美土里。主人公に執着してて、守ってあげてるキャラだけど、逆にMで受けっていうのが好きです。

ひらりさマチルダ金田集合

私は間をとって、全体的に憎めない感じがあるから西園寺ですね。見た目はヤンキーだけど実はいい子そう。

西園寺君いちばん喘いでくれそうな気がしますね。

声大きそう。もう隣の部屋まで……。

でも実は育ちのいいぼっちゃんらしいから、下品になりえないっていうので声をおさえるパターンかもしれないですね。

マチルダさん横顔
主人公×西園寺 byグリセリンたける

BL座談会を終えて…

 BL愛の溢れるお三方、赤べこのように頷き合いながら、とめどなく意見を交換し合ってました。このまま徹夜になるんじゃないかという勢いです。
そして意外と3人とも、もともとは男女の恋愛モノを読んでいたことが判明。BLの敷居は思っていたよりも低いのかもしれません。

『Bloody Chain』は、いきなり濃厚なBLシーンから始まるのではなく、ゆっくりと時間をかけて距離を縮めていくため、BL初心者におすすめなのだとか。

ひらりさマチルダ金田集合

 原案は人気作家の水戸泉さん。ストーリーが秀逸なことはもう間違いありません。
声優さんも聞けばわかる超人気の方たち。そんな贅沢なゲームがなんと基本無料なんです。

 アニメ好き、乙女ゲー好きはもちろん、ファンタジー好き、イケメン好きにもおすすめです。この座談会で「ちょっと興味が湧いた」なんて人は、サイトをチェックしてみてください。

『Bloody Chain』をやってみる
Text/和久井香菜子

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