そして、デート当日
場所は渋谷。事前にどこへ行くか決めていなかったので、会うまではわからないという状態でした。
緊張感高まり待ち合わせ場所へ行くとそこには……
写真より数倍かっこいい、それも完全理想通りの男……男がいました。
理想通りの男と代々木公園へ
- U
-
スタバでなんか買って、よよこーで飲みながら散歩するでいい?
- 私
-
わかりました!(代々木公園ってよよこーって略すんだ…さすがBボーイ…)
飲み物片手に代々木公園へ。
この日は3連休最終日で、ものすごい人だかりでした。
ベンチに座って日陰の中涼みながらおしゃべりをする。これは完全にデートなのではなかろうか?
- 私
-
そういえば、彼女が2年いないんだっけ。
- U
-
そう…実は1年くらい同棲してて、結婚の話もあったんだけど、ね。
- 私
-
結婚!?でもその年齢なら結婚の話でてもおかしくないか…同棲…同棲かぁ…。
- U
-
いや、同棲自体は全然悪くなかったよ。普通に良かったっていうか。結婚ていうのは、同棲する前に俺が向こうの親に『1年で結婚するから』って約束したからなんだ。
- 私
-
向こうの親に挨拶まで!?そんなちゃんと!?
- U
-
俺の親がちょっと古い考えの人だったから、同棲するならちゃんと挨拶をしろって言われてて。
- 私
-
でも別れちゃったんだ。3年とか付き合ってから別れるより、1年なら女側も憎悪が少なくて大丈夫か…。
- U
-
いや、付き合ってたの自体は5年なんだけど。学生からだったから。
- 私
-
5年!?私、最長で、3ヶ月ですよ。
- U
-
ええ…(困惑の笑み)実は彼女、今は新宿でキャバ嬢やっててさ。学生の頃も別にやってたから、キャバクラ自体は別に構わなかったの。でも、彼女、腕に傷とかある子でさ。
- 私
-
あ、ああ〜〜〜!ああ〜…(メンヘラだったのか…)
- U
-
それもあるから、まともにしてやりたい…って言い方は違うな、ちゃんとさせてやりたくて、それもあって長く付き合ってたんだけど、でもどんどん夜の仕事に染まっちゃって、それで最終的に別れたね。
- 私
-
それは…お疲れ様ですね…。
- U
-
だから俺、まさかこーゆーアプリを自分がやるとは正直思ってなかったってゆーか…。
- 私
-
意外とそういうもんかもしれないですね、登録してる人たちって…何人くらいの人ともう会ったんですか?
- U
-
2人だったかなぁ、でも1回飲んだっきりだね、やっぱ会ってみると『なんか違うな』ってなっちゃって長続きしない。
- 私
-
はえ〜、そんなもんなんですか、やっぱし。
今回はあらかじめ取材であると知っているからまだいいけど、そうですらない完全プライベートで、よくわからない女と代々木公園に散歩する羽目になったら、地獄なんじゃないだろうか…?
そんなことを思いつつ噴水を眺める。
- U
-
・・・・・・。
- 私
-
・・・・・・(のどかだな〜)
- U
-
あの、これ、本当に(仕事として)大丈夫なの?
- 私
-
え!?あ…多分……。
そんなこんなで居酒屋へ
私のお腹が空いてきたので日が沈む直前で移動。
お店を探すにあたってどういうとこにするか、何を食べたいか、そんな話をするわけなのですが、ここでBボーイのUさんは意外な一面を見せたのである。
- U
-
どうしよう、カフェとか行きたい?俺全然そういうのわかんないんだ。
- 私
-
カフェでもいいし、でも別にオシャレなとこでなくてもいいかな…。
- U
-
俺そういうオシャレなカフェ駄目なんだよね。
- 私
-
その!?見た目!?なのに!!?
- U
-
あの空間にいられないの俺。オシャレな人いると駄目になっちゃうの。ほんと駄目。ドトールでいい。
- 私
-
(まさに私の求めているIWGP的世界観のB系だわ…!好き…)
そこで行き着いた先がここだった。
- U
-
ここでいい?
- 私
-
サイコーです。
てな感じで、私は実は今回これを機に男の人にどーしても聞きたかったことがあったのだ。それを聞かずに今回のデートは終われない。
- 私
-
あの!私!こないだ男友達と話してて疑問に思った話題が一つあるんで聞きたいんですけど。
- U
-
うん?
(ちなみにもう1つは、お店を出たら「次どうする?2件目いく?それとも俺んち?」とストレートに聞いてくるパターン)
- U
-
あんまわかんないけど…女の人によるんじゃないかな……。
- 私
-
女の人による!?そ、そうか、そういう場合もあるのか…。
- U
-
あと多分、一回限りで冷めるのは女の人の方が多そうな気がするけど…。
- 私
-
(は!?真面目か!!?)
- U
-
…これ、本当に(仕事として)大丈夫なの?
- 私
-
大丈夫です。
あんまり自分が望んでいた答えと全然違うものが来てしまったので、薄い反応しかできずに終わってしまった。
これじゃまるでアバズレですと自分からアピールしているようなものである。
完全に失敗した私は酔っ払ってまた無言になってしまった。
その時である。
- 私
-
…?…いやっでも記事の流れだいたいできたんで、大丈夫です。
- U
-
へー。
そのあとは少し飲んで、早々に解散しました。
あの見た目(服装)の割に、予想の遥か斜め上をいくほどの硬派。
…できれば仕事ではなく完全プライベートで出会いたかった。そう思った。
あの時の、あの、
「無かったことにすればいいんじゃない?」
の意味を私は考えた。
無かったことに。無かったことに?
これが取材である、仕事であるということを、無かったことにすれば……?
点と点が線で繋がる、といった感覚は、こういうことを言うのだろうか?
私はあれが、”””セックスアピール”””であると推測した。
そしてその下心は隠しつつ、解散から1時間後、取材のお礼の連絡をした。
※10月13日10時24分現在、返事はない。
以上、他のアプリとはまた一味違う、「タップル誕生」を使ってのレポート記事でした!
さて、「タップル誕生」とはどんなアプリなのか?
今はいろんなマッチングサービスをうたったアプリが増えていますが、最後に他のアプリと「タップル誕生」のどこが違うのかを簡単に紹介してみます。