無人島に行けば愛が蘇る!

どれだけお互いに飽き飽きしていようとも、無人島に2人きりとなれば、相手を頼りたいキモチが高まります。電気もガスも水道もない環境下、そのうえ危険生物が潜んでいるかもしれないのですから、共に手を取り合って協力することになるでしょう。そうこうしているうちに、愛が甦る可能性大! さあ、無人島へGO。おしまい……と書きたいところですが! 

無人島へ行くのは現実的に難しいです(当たり前か)。仮に何処かの旅行会社が「電気もガスも水道もなく危険生物が潜んでいる無人島への御二人様限定ツアー」を企画していたとしても! 倦怠期の男女に、それぞれ有給休暇を取得して旅行代をかけツアーに申し込むだけの熱量はないでしょう。そう、無人島でないにしても、旅行を計画するような気分になれないからこそ倦怠期なのです。

なので、巷に溢れる恋愛ハウツーにありがちな、「2人で何らかの新しい事柄にトライ」は、そもそも無理ってことになります。それはセックスシーンにも同じことが言えるでしょう。新しいプレイで倦怠期を乗り越えようにも、「新しいプレイを試そう!」って熱量を持つことができないのです。だからこその倦怠期なのです。

冷却期間を設けよう

なので旅行や共通の趣味や新しいプレイではなく! 倦怠期は「1ヶ月会わない」など、冷却期間を設けることが最も効果的であると、ミカコちゃんは考えます。そのヒントとなったのは「わんこそば」です。

「わんこそば」とはご存知の通り、何杯食べられるかを競うフードファイトで、ミカコちゃんの出身地・盛岡市の郷土料理! なので子どもの頃から親しみがあります。

ミカコちゃんは蕎麦が大好物なのですが、わんこそばを食べた直後は「しばらく蕎麦は食べたくない」「食べたくないどころが蕎麦なんぞ見たくもない」って気分になります。これぞ、大好きな蕎麦との倦怠期! 

この「蕎麦との倦怠期」に、無理くり「天ぷらを乗っければ美味しく食べられるかな」とか「キムチ納豆蕎麦のようなアレンジレシピはどうだろう」など試したところで、美味しいとは思えないのです。しかし1ヶ月も蕎麦を食べないと、また再び食べたくなります。こうして「蕎麦との倦怠期」を幾度となく乗り越えてきました。

「蕎麦との倦怠期」も「恋人同士の倦怠期」も同じですよ。「1ヶ月会わない期間、キモチが離れてしまいそうで不安」と足踏みするかもしれませんが、大丈夫! 1ヶ月会わない程度では壊れない関係性だからこそ、倦怠期とは言え、なんやかんやで別れには至っていない関係性なのですから。1ヶ月会わない程度でキモチが離れるような関係性なら、倦怠期を迎える前に、とっくに終わっているでしょうから。

さあ、安心して1ヶ月ほど距離を置きましょう。

Text/菊池美佳子