セックスで愛を育むのはいつでもできる

クリスマスといえば「性の6時間」と呼ばれるようになったのは、いったいいつ頃からだろうか。

どうして大切な人がいるのに、いつでもできるセックス以外の方法で愛を育むことを選ばないのだろう。疑問だ。
クリスマスなんて愛を証明するのに素晴らしい日じゃないか! 日頃どれだけ想っているのか、伝えることができる日なはずなのに!(クリスマスは本来恋人同士の愛を深める日ではないですが……)
クリスマスプレゼントが欲しくても貰えない人間がここにいるっていうのに!!

プレゼントって本当に素晴らしい。相手の不在中、どれだけその人のことを考えていたかを証明できるのだ。愛を目に見える形で表現することができる。
あなたが普段何色が好きで、どんな形が好きで、どんな素材が好きで、そのうちのどんな物を一番よく身に付けたりそばに置いていたりしているかを考えることができる……そしてそれを物として形として相手に渡すことができる……「あなたのことをずっと考えていた」と伝えることができる……そして相手はそれを受け取ることができる……。
これ以上の幸せってない。こんな素晴らしいことって他にない。

目の前に好きな人がいることだけが重要じゃない

LINEで毎日やりとりをするのが当たり前となってしまった現代では、相手の不在というものは不安や孤独を引き起こす悪とみなされることだろう。
けれども今一度よく考えてみてほしい。愛ってなんだろう。目の前に好きな人がいることだけが果たして重要なんだろうか?
いつでもどこでも、好きな人とやりとりをできたり声が聞けたりすることがそんなに良いことなんだろうか?

恋のドキドキを人はすぐに懐かしむけど、あれって一体なんだったのか思い出してみてほしい。ドキドキしているとき、ほとんどは好きな人が目の前にいなかったんじゃないだろうか?
LINEなんて送りたくても送れないし、電話なんてなおさらできなかったはず。それでも相手のことを考えるのがやめられなくて、ろくに本も読めないわアニメを観ても頭に入ってこなかったはず。
ドキドキしているほとんどの時間、1人だったはずだ。
そういうことを近頃の皆さんはすっかり忘れてしまっている気がする。思い出してくれただろうか。

クリスマスは1年で最も好きな人のことについて考える素晴らしい日だ。
そんな素晴らしい日くらい、たった1日2日なんだしセックスするのをやめてみるのも手だ。
雑な文章になってしまったけれど、せっかく恋人がいる人は恋人がいない私の分まで存分に愛を育んでほしい。そう願います。

Text/oyumi