親愛なるAM読者のみなさま、ごきげんよう。ものすごい愛です。
前回、体調不良により連載をお休みさせていただきました。
わたしからの返答を待ってくださっている相談者のみなさま、そして連載を楽しみにしてくださっている読者のみなさま、大変ご迷惑をおかけしました。
誕生日という一年で最もめでたい日に緊急入院&緊急手術という非常事態に見舞われまして……。
いやはや、絶飲食による空腹と術後の痛みで、忘れられない誕生日になりました。
今年は前厄なのですが、2月に靱帯断裂と9月に緊急手術……いい加減にしてほしいものです。
一応、厄払いには行ったんです。
5,000円のプランと10,000円のプランがあったんですが、腹痛以外で神に祈らないタチなのでケチって安いほうを選んだのがよくなかったんでしょうか……?
来年は本厄なので、次は高いプランに課金して健康な一年にしたい所存です。
どういった経緯で入院と手術になったのかはまた別の機会にでも。
兎にも角にも、ものすごい愛は完全復活しましたので、引き続きお付き合いいただけると幸いです。
前回の記事では、“かまってちゃん”がゆえに彼氏に振られてしまい、そんな自分を変えたいと考えている女性からの相談でした。
過去の恋愛から反省し、自分の短所を変えていこうという考えはとても立派です。
でも、“かまってちゃん”でも別によくないですか?
かまってちゃんの中でも、相手を慮れるかまってちゃんにレベルアップできたらいいのではないかな、と思います。
「地元に戻ってほしい」結婚に反対する親
【相談】五歳上の恋人とは付き合って三年が経ち、二人の間で結婚の話が出ています。彼は穏やかで物静か、ギャンブルにハマっているとか借金があるとかもなく、至って普通の人だと思います。もちろんちょっとムッとするところもありますがきっとお互い様ですし、派手なトキメキはないけれど、のんびり自分らしくいられる相手だと思って結婚を決めました。ただ、自分の母親から猛反発を食らってしまいました。私と彼の地元は隣の地方同士で、おいおい私が彼の地元に行こうかと考えていたのですが、実家から離れることが、どうやらネックだったようです。母親曰く、同じ地方の人と結婚してほしいとのこと。コロナ禍もあり、顔を合わせての紹介どころか、父親に彼氏がいることすらまだ伝えられていません。
私は一人娘なので、その気持ちは十分分かります。地元に帰るのが普通、親孝行だという世間の目もあります。将来の親の介護等を考えると、地元の人との結婚がベストなのは理解しています。ただ、地元に居てほしいとは今まで言われず、むしろ母親からは 「どこにでも好きなように行け」と言われ育ちました。実家の地方から離れて暮らし、大学社会人と既に何年も経つ私にとっては、地元で暮らすイメージが沸きません。「〇〇(私)を支えてくれる人なら、男性でも女性でも誰でもいい」と言っていた母親も結局はそう言うのか、となぜか裏切られた気さえしています。
母親(そしておそらく父親も)の気持ちや将来の介護等を考えると、今の彼との結婚は諦める方がいいのだと思います。その反面、私の人生なのに、彼自身に何か問題がある訳ではないので諦めたくありません。ここで諦めたら親のせいで、と結局恨んでしまいそうな自分がいます。親の気持ちにどこまで寄り添うべきか、自分の気持ちをどこまで持ち続けるべきか、こんなことを悩んでいる自分は我儘なんじゃないかと、考えると煮詰まってきました。私の悩みもぜひ背中を蹴飛ばしてほしいです。(27歳女性)
いやいや! そんな背中蹴とばしたりなんかしませんよ!
というか、相談者の方たちの背中を蹴とばしたことなんて未だかつて一度もないですからね……?
失礼しちゃうわーもう!
さて、本題に移りますが、あなたが「いや、言ってること前と変わってない!?」と戸惑うのも無理はないでしょう。
わたしがあなたでも、全く同じ印象を抱くと思います。
子供の立場からしてみると、別に親と離れて暮らしているからといって、大事に思ってないわけじゃないんですけどね。
わたしは親になった経験がないので、あなたのお母さんの気持ちは想像するしかないのですが、これまで「どこでも好きなところに行っていい」「相手が同性でも異性でもいい」という言葉も本心だったのではないでしょうか。
要するに、あなたが人生でどういう選択をするのであれ、当時はそれを理解しようとする姿勢があったように感じました。
でも、いざあなたが地元から遠く離れたところで生きていく人生設計が現実味を帯びてきた途端に「やだやだ! 寂しい!」と感情が爆発してしまったのではないかな、と。
もしくは、「好きに生きていいよとは言ったけれど、あの子は地元が大好きだし家族を大事にする子だからそれを察してきっと戻って来てくれるはず……!」と心の中では期待していて、言い方は悪いですが、目論見がはずれてそういった発言につながったのかもしれません。
どちらにせよ、親の「好きに生きていい」とう言葉を信じて生きてきたあなたからしてみると、「地元に戻ってきてほしいだなんて、一度も言ったことなかったじゃない!」「最初から自由に生きていいなんて言わないでよ!」と思わずにはいられないでしょう。
わたしがあなたの立場だったら「じゃあそういう風に育ててくれよ、今さらなんなんだ」くらいは言っていたと思います。(親の育てた通りに子が育つかどうかはさておき……)
ただ、いくら親が「いつか地元に戻ってきてほしい」「地元の人と結婚して近くに住んでほしい」と望んで、昔からそう言われ続けていたとしても、それに従う必要はまったくないんですよね。
だって、わたしの人生は親のものではない、わたしだけのものですから。
だから、あなたの考えはワガママでもなんでもありませんよ。