いくつになっても傷つくのは怖いですね。
20年以上生きていれば
いいことも悪いこともそれなりに経験して、
ハートが頑丈になった気がするけれど
恋愛領域においては、
年季が経った見た目の割に
中身のハートのやわいこと。
ほんのり想いを寄せている男性に
何気ない(風を装った)メールを送れるようになったり、
「こうやったら相手は私を意識するだろうな」という
わかりやすい行動をあえて取らなかったりすることで
恋の駆け引きが出来る女になったと思っていましたが、
実際は全くその逆で、まともにぶつかって痛い目を見るのを避けるため、
あえて自分が平常心を保てる選択肢だけを取っているのかもしれません。
気のないふりをしてみたり、
他の人と天秤にかけてみたり、
体だけの関係で満足なふりをしてみたり、
夢中じゃないふりをしてみたり、
今は仕事のほうが大事って思いこんでみたり、
相手のサインにあえて気付かないふりをしたり。
ふりをして、奥にある感情から目をそらすと、
現状に満足みたいな気持ちも湧いてくるけど
これって、全部自己防衛なんだろうな。
正直言って、アラサーにもなって、
恋愛で不用意に傷つくと、再起に時間がかかりそうだから、
最近のテーマは「自分がみじめになる恋愛をしない」でした。
これも要するに自己防衛です。
相手のために自分の行動や考えを変えないこと。
電話やメールを待たないこと。
相手の夢に自分の夢を重ねないこと。
身の丈を超えたお金を使わないこと。
相手に振り回されて、
自分がすり減る恋愛をしていると、
自己嫌悪がむくむく湧いてきて
自分を嫌いになりそうで。
だから、幸せになるのに必要な条件ばかりを考えて、
目の前の相手の「あてはまっていない箇所」にばかり
焦点をあて、減点方式で見てしまう。
そればかりではなくて、
身をすり減らす恋をしている人を、
どこか冷めた気持ちで見てしまっていました。
「何度目の浮気か知らないけど、
また泣く前に今度こそ別れたらいいのに」
とか
「いくら彼氏でもお金貸すとか、ありえなくない?」とか。
でも最近は心境が少し変わって。
自己防衛でガチガチになってる女子よりも
傷ついて血を流しながら恋にまみれている女子のほうが
格上に思える日もある。
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ…(※)」の心境。
でもアラサー独り身は、花を買っても一緒に親しむ旦那すらいないんだよね…。
※…友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ(石川啄木)
Text/伊藤春香(はあちゅう)
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