別れてから気づくこと/はあちゅうの女の本音

別れてから気づくこと

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 あたりまえにあるものは、失って初めてその大切さに気付きますが、
恋愛もまた例外ではありません。

 昔、半同棲していた彼氏の家から
彼の家に置いていたお洋服を持ち帰ろうとしたら、
律儀に畳んで大きめのジプロックにいれてくれていて
「あー、すごく彼っぽいな」と思いました。

 付き合っている最中の
「メールを送らなくては」「会う時間を作らねば」
というプレッシャーも、解放されてみたら意外に恋しく、
「おはよう」と「おやすみ」を送る相手がいたことの幸せさに気付く。

 いると面倒。でもいないと寂しい。
それは、ある程度の年月を一緒に過ごした
恋人同士なら、一度は通る道なのかもしれません。

 でも私は、恋人とよりをもどしたくなった時は
「映画の続編が一作目を超えたことがあっただろうか」
と思うようにしています。

 前に、一度別れた人ともう一回付き合った時、
最初は良かったけど、だんだんと、
「あ、こういうところが苦手だったんだ」
「ここ、全然直してくれてないじゃん」と
別れるに至った過程を再体験しているような感覚になったのです。

 その時に悟ったのは、
あの時の恋は、あの時の私と彼のものであって、
時間はもう戻せないんだということ。

 でも、人はそんなに簡単にくっついたり離れたりできないからこそ、
意味が無い出会いなんて無いはずです。

 別に、全ての恋愛は、
結婚をゴールになんかしなくてよくて、
一生気持ちは寄り添うつもりでも、
恋人じゃなくたっていいし、
関係性に呼び名なんかなくてもいい。

 セックスフレンドの「セフレ」、
添い寝だけの「ソフレ」、
キスはする「キスフレ」と最近は
いろいろな関係性に名前をつけるのが流行っていますが、
本当は、人と人との関係の数だけ
その人との間だけに通じる関係性があってよいように思います。

 気持ちが通じていたら、別に定義なんていらないし、
何年も会っていなくても、気持ちがつながっていたら、
それだけでお互いに強くなれる関係だってある。