何もできない、動きたくない負のループ
ここ最近は、ずっと仕事について悩んでいた。人間関係もうまくいかないし、業務が思うように進められない。ミスも目立つ。なかなか気持ちを持ちあげられない日々が続くと、今度は失敗しないこと・誰にも注意されないことが目的になってくる。行動しなければ、人から何か言われることもない。だから私は積極的に動けずにいた。よくないことだとわかりながら、定常業務から離れることや自分の専門外・不慣れな作業になるべく手を出さずに他の誰かが気づくのを待つ。
先輩のなんでもない発言が遠回しな嫌味に感じられる日もあったし、Slack上で自分宛てにメンションが飛んでくるのが怖かった。怒られるんじゃないか? という気がして。よかれと思ってやったことがすべて裏目に出ているのではないかとも思えた。自分が携わっていないとしても、すべてのミスが自分に関係しているんじゃないかと追い詰められた感覚になった日もあった。とにかくなんでもかんでもよくない方向に考えてしまう。不安だったし、自信が持てなかった。
誰が悪いとか、何か理由らしい理由があるわけではない。しいて言うならば、私が悪い。しかし、このモヤモヤした感情はあっけなく解決に向かう。
上司との面接でも、自分のなかで整理しきれない迷いや戸惑いを相談できない日々が1か月半ほど続いたある日、同じチームメンバーの退職によって空いたポジション調整で、部署内でちょっとした異動が決まった。いや、もしかしたら私の出来損ないぶりを見かねた上司が気を利かせてくれただけなのかもしれないが……。とにかく、私の抱えていた諸問題はいったん解決しそうだ。異動が決まってから比較的穏やかに過ごせている自分がいる。こんなにあっさりと解決するものなのだろうか、怖いくらいだ。もう少しで今の業務から手が離れる。そう思うと、我慢できる。
もちろん実際に仕事をしてみて「なんか違うかも」と思うことなんていくらでもある。様子を伺っていると、私の苦手であろう作業もたくさん降りかかってきそうだ。また同じように憂鬱な気持ちで過ごすかもしれない。そもそも新しい業務は私に合っているんだろうか。どうなるかはわからないが、もしも今のままだったら私は仕事を辞める可能性がグッと高くなっていただろうな。だから前向きにとらえたい。自分への自信を取り戻しながら、円滑に業務を進めていきたい。縁切り寺に通い、神に祈り続けた甲斐があった。もう神に頼む以外の方法が思いつかないくらいには思いつめていたのかもしれない。でも、それでもいい。意味のある行動になった。
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