ラブシンクはセックスレスを阻止できるか

実は「LoveSync(ラブシンク)」は、クラウドファンディングサイト「キックスターター」の1プロジェクトとしてはじまった当初、アメリカの一部のメディアで「史上最低のセックス関連アイテム」や「がらくた」などと酷評されていたりもしたが、結果的には400人を超える支援者からの資金調達を達成。実際に量産までこぎつけているので、それだけ実はみんな内心悩んでいるということの顕れだと思う。

コンドームメーカーの「Durex」が行った調査によると、月当たりのセックスの平均回数の世界トップはギリシャ人の14回、二位はブラジルの12回、そして最下位は日本の4回だという。うっせぇ、ほっといてくれと思いながらも、毎日忙しい中でそれだけセックスにコミットできるその情熱は、正直羨ましい。

最近はマンガやドラマで「婚外恋愛」などの言葉もメジャーになって、パートナー以外とのセックスという価値観も以前より世間に浸透しているイメージがある。とはいえ可能なら、パートナーと関係を育んでいけるのが理想で、でも実際疲れていたりなんかすると、相手へのケアまで気が回らないときもある(少なくとも私は、結婚して丸6年になるけどダメダメだ)。こういう私たちの背中をポンっと押してくれるようなテクノロジーがあると救われることも多いんじゃないかな、と思うのだ。

なんとこの「LoveSync(ラブシンク)」、日本からも購入可能だという。気になるお値段は2つセットで109ドル(約12,000円)と、高いのか、安いのか、なんとも絶妙な価格設定だが、これからの季節バレンタインギフトで、とかもいいかもしれない。私が一点だけ懸念するのは、これが習慣になると外出先で全く無関係なグリーンのランプを目にしただけでムラムラするというドエロいパブロフの犬になりそうなリスクだけで、ランプが緑色に発光する中パートナーと最初に目線を合わせる瞬間を想像するとかなりテンションがあがる。

「ちょっとそこまでは……」とか「そもそも常時ベッドの傍にいない」という方には、スマホ上で使えるアプリバージョンも開発中とのことだ。たとえば外出中でも「今夜は気分!」という時はスマホアプリをタップすれば、相手も同じだった場合お知らせが届くので、気軽に使えてイイ。

こういう便利で面白いテクノロジーはガンガン使っていこう! 以上テックウォッチャーのレポートでした!

Text/橋本沙織