一日働いて疲れ切った体。帰宅後一気に流し込むビールには、この上ない美味しさを感じることでしょう。秋の訪れをにわかに感じ始める季節になったけれど、まだまだ冷えたビールの喉越しが心地よい時期。そこで、おひとり晩酌でも格別な味を楽しめる方法をお教えいたしましょう。ビールが苦手な人でもグイグイ飲めるようになる秘策もありますよ。
自宅でできる美味しいビールの作り方
めんどくさいからと、缶から直接飲んでいる人も多いであろうおひとり晩酌。でも、そこはあえてグラスに注いで飲んでください。なぜなら、泡がビールの気抜けや酸化を防いでくれるから。キメの細かい良質な泡でビールに蓋ができれば、最後まで本来のコクと旨みを味わうことができます。
さて、その肝心な泡ですが、ポイントは“グラス”と“注ぎ方”にあります。
まずグラスですが、汚れや水滴がついていると泡立ちが悪くなります。傷のつきにくいスポンジでよく洗い、しっかり乾燥させておきましょう。布巾などで拭くと繊維が残ることがあるので、自然乾燥がベスト。
グラスの形状は、底が平らで高さのあるものを選びましょう。キメの細かい泡が立ちやすくなります。飲み口が少し狭くなっているタイプだと、泡が消えにくいですよ。また、陶器は表面の細かなでこぼこがクリーミーな泡を作りだしてくれ、陶器ならではの口当たりが楽しめるので、ちょっと自分に酔いしれたい夜なんかにもおすすめです。
次に、注ぎ方。まずはテーブルの上にグラスを置いたまま、ビールを一気に流し込みます。グラスの3~4分目が目安。シュワシュワと音を立てて泡が盛り上がってくるのを待ったら、残りのビールをグラスに沿って流すように、今度はゆっくり注いでいきます。泡が少しずつ持ち上げられ、グラスから少し盛り上がったらストップ。グラスより下に落ち着くのを待ち、再度ゆっくりと注いで完成です。このとき、ビールと泡の比率が7:3になるように注いでいきましょう。
なお、ビールをもっとも美味しく味わえる温度は、夏は4~6度、冬は6~8度といわれています。ビールやグラスを冷蔵庫でキンキンに冷やしてしまうと旨みを感じにくくなるだけでなく、泡立ちも悪くなってしまうそうなので、冷やしすぎには注意です。
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