想像以上の精神力が必要・セルカ棒問題

 さて、実はこの記事を書くにあたり、私には課せられた任務がありました。セルカ棒(自撮り棒)を利用した自撮り写真撮影です。
編集の担当さんに「セルカ棒(自撮り棒)でソロ写真撮影したやつがあった方がいいですね。用意しておきます」と提案したのは私です。本当にその時の自分を殺したいと思います。

 なんでこんなにもセルカ棒って恥ずかしいんでしょうね。展望台にひとりでいることなんてへじゃないくらいにとにかく鞄からセルカ棒出すことがなによりもつらい。
「精神を韓国人にするんだ、自撮り文化があるんだ、恥ずかしいことじゃないんだ」と真剣に念じたものの、羞恥心捨て去れず。セルカ棒の恥ずかしさ底知れない。

 しかしここで撮らないとさすがに編集さんに顔向けできない。折れそうな心を必死につなぎ合わせてなんとか撮影したのがこちらになります。

おひとりさま バスツアー はとバス

「この後友人と一緒に撮るために、棒の調整してるんですよ」という体で必死に撮影しています。
なるべく自分という被写体は小さくして撮影したいのですがそのためには自撮り棒を長く伸ばさなければならず、そうするとどうみても金属探知機になりめちゃくちゃ目立ってしまうというジレンマに囚われて気がおかしくなりそうでした。

教訓4:ソロセルカ棒は精神力が必要

食べたいものを食べれると思うな

 セルカ棒に気を取られていたらあっという間に1時間の展望台タイムが終了。
「同行者がトイレに行っているので一人なのですよ」というシチュエーション設定をもってすれば余裕です。
下に降りるときのエレベーターでまたちょっと頑張ればもう大丈夫です。コツとしては多少人が待っているやつにのること。のぼりのエレベーターと異なり、下りはみんな自由におりますから、すいているエレベーターに乗って自分+カップル2組とかだといよいよ心が危なくなります。自分、大切に。

 ちなみに小腹がすいていたのでタワーの下に入っている店でカレーパイを買おうとしたところカレー屋の外人店員に「ソコニ デテルノ サンプル。10フン クライ カカル」と言われ断念。

教訓5:カレーパイを食べたければ早目にタワーを降りる

おひとりさま バスツアー はとバス 【こんなん買えると思いますよ】

ええやないか、バスツアー

 東京タワー観光後は首都高からレインボーブリッジを通過して東京駅へ。
その間もガイドさんは首都高上での東京タワーのオススメ撮影スポットなどことあるごとに説明してくれるので帰りも寝る暇なし。あっという間に東京駅へ戻りツアー終了となりました。

 結論としては、一人バスツアー、ありやで!!!!セルカ棒撮影さえしなければ!
むしろ、自分が興味あって知りたいものがある土地の場合は一人で参加したほうが案内もしっかりきけてよいかもしれません。

 ちなみに、若いころのピンクの電話ミヤちゃん似のガイドさん(まじ敏腕やで)に、一人参加の人は多いのか聞いてみたところ、「いっぱいいますよ!女性でも男性でも」とのことでした。
本当なら参加してみたかった長距離移動のあるバスの場合は、レディースシートがあるので、女性一人でも隣に男性がくることはないので安心とのことでした。
しかしそんなミヤちゃんをもってしても「食事のときはー…ね!ちょっとさみしいかもしれませんけれども!」と付け加えられたので、やっぱそこはハードル高そうだけどでも全然いけそうよね!
完全にバスツアーすきになっちゃったよ!皆さんも是非!

Text/田中ペリー

※2015年4月7日に「SOLO」で掲載しました