極端に嫌われてもいい、極端に愛されるなら。/椿

孤立できる強さ

嫌われる勇気をもつラッパーの椿さんの画像

「嫌われるのも一種の才能」
その言葉を初めて耳にした時、うっすらと希望を感じたことを覚えている。

10年以上も前、たかが地元の狭い人間関係や小さなコミュニティですら、世界の全てのように感じていた頃。
あえて言葉をチョイスするが、色んな意味で「異物」だった私は、当時属していた小さな世界からはじかれてしまっていた。青春の荒波ともいえる。
たった数ヶ月のことだが、あの頃は重く受け止める他なかった。
そんな時、ふと先輩が口にしたこの言葉が、私に「開き直る力」を与えてくれた。

開き直る力、とは言っても「嫌われるのも才能だ! わーい!」では思考停止。我が道をこじらせたブルドーザーになりたいわけではない。
嫌われても別にいいや~の暴走で目の前の人間を粗末に扱うこととも全く違う。
かといって、はじかれてしまったコミュニティに依存して諂ってみたり、自分をしおらしく偽るなんて窮屈だ。

前を向くために必要だった力は、「孤立できる強さ」
自分という軸をしっかり立てることができれば、きっと新たな人間関係が構築される。

たった一人でも、根こそぎ受け入れてくれる人と出会えたなら、あとは篩にかけられたと思えばいい。