「私たちは知ってるけど男性は知らない女の子」に光を当てたヌードモデル

ヌード写真集にも女性が見て面白いものがある画像

初めて一糸まとわぬ彼女の裸を見たのは、たしかTwitterだったと思う。スマホで撮影したような自然な写真だったので、私は彼女を素人さんだと勘違いして、「あらあら、Twitterに裸の写真をアップするなんて、これだから若い子は……!」と、ついおばちゃんモードに入ってしまった。
だけど、妙に雰囲気のあるその女の子のことが気になったのでその後調べてみたところ、私は彼女の職業が「ヌードモデル」であることを知った。ネットリテラシーが不足している若い素人さんではなかったのである。

『きっとぜんぶ大丈夫になる。』という写真集を出しているヌードモデルの兎丸愛美さんは、意外にも、たくさんの女性ファンがいるらしい。いや、よく考えたら別に意外ではない。むしろ、そういわれたほうが納得である。
兎丸さんのヌード写真が男性の欲望を刺激するためのものでないことは、ちょっと見ればすぐにわかることだ。彼女の豊かな胸の下にある肋骨はいつも少し浮きすぎているし、肌の質感も生々しい。もちろん彼女が魅力的な身体をしていることに変わりはないのだけど、いろいろな部分がちょっと「リアルすぎる」。

私が高校生のとき、クラスの男子の間で『ちんかめ』というおしゃれな女の子のヌード写真集が流行っていた。だけど、同じヌードでも、『きっとぜんぶ大丈夫になる。』『ちんかめ』は、やっぱり全然ちがう。『ちんかめ』の女の子たちと違い、兎丸さんの瞳の中には、ちょっと暴力的なまでにはっきりとした、女性の「意志」が見てとれるのだ。