イタリア・トスカーナ地方のマンマの知恵
フランスパン、買ったものの食べきれなくて、気づけばカチコチに固くなっていた…という経験、ありませんか?
そんなときは、卵液に漬け込んでフレンチトーストにしたりするのが一般的ですが、食事として美味しくアレンジするお料理があるのです。 それが、パンスープ。
イタリアのトスカーナ地方で古くから愛されているマンマの知恵でもある、この「パンスープ」。
カチコチに固くなったパンを、お野菜と一緒にスープで煮込めば、パンがとろっとろになって独特の食感と風味が広がり、とても美味しいのです。
シンプルに、にんにく、玉ねぎ、トマトだけで煮込むのも美味しいですが、おすすめは豆も入れる事。食感のアクセントになりますし、栄養価も上がっていいですね。
寒い冬にほっこりあたたまるパンスープ、ぜひ試してみてください。
パンがとろとろで美味しい「パンスープ」
<材料>2人分
トマト 2個
ミックスビーンズ 100g
固くなったパン 100g *ハード系のパンでもOK
にんにく 1かけ
玉ねぎ 1/2個
コンソメスープ 600ml
塩 3つまみ
オリーブオイル 適量
パセリのみじん切り 適宜
1.材料を切り分ける。にんにくは皮をむいて縦半分に切り、芯をとって捨て、薄切りにする。玉ねぎは皮をむいて薄切りに、トマトはヘタをとって1cm角切りにする。パンは一口大に切り分ける。
2.鍋にオリーブオイルをあたため、にんにくを炒める。香りがたってきたら、玉ねぎを加えて透明になるまで炒める。豆とトマトを加え、塩もふってさらに軽く炒め合わせる。
3.コンソメスープを注ぎ、1のパンも加え、蓋をして20分間煮込む(パンがやわらかくトロっとするまで。煮込みすぎるとべちゃっとなるので注意!)
4.器に注ぎ、お好みで刻んだパセリを彩りにのせて、できあがり。
これからますます寒くなる冬にぴったりな一品です。 パンがカチコチに…と困ってしまったら、ぜひ試してみてください。
text by 太田みお
働くおひとりさまにとっての毎日はめまぐるしくて、ゆっくり季節を感じる時間さえ取れないですよね。 「休日のたった1時間でいいからほっとしたい…」元外資系バリキャリから一転、丁寧な生活を目指して料理研究家になった太田みおさんが、四季の彩りを簡単に楽しむ「レシピ=歳時記」をお届けします。