想像の何十倍も美しい店内で過ごす
贅沢なひととき

福井の純喫茶「王朝喫茶 寛山」

「王朝」の言葉の意味を頭ではなく、視界で理解してしまうような、想像の何十倍も美しい光景が広がっていたのでした。

大きな壁画、まるで宮殿のようなたくさんの白い柱、シャンデリアの下で光る石像、上品な色合いのふかふかのソファ、清潔に保たれた朱色の床、そして、店内奥には壁一面に輝くステンドグラス!

福井の純喫茶「王朝喫茶 寛山」

この眺めと美味しい珈琲があれば、携帯電話は閉じたまま、優雅で贅沢な時間が過ごせるのも納得。
メニューもサンドイッチにナポリタン、クリームソーダに冷やし白玉ぜんざいまで楽しめるのです。

福井の純喫茶「王朝喫茶 寛山」

携帯の電波が全く入らない空間で、白い柱が何本あるかを数えてみるのもアナログな作業で楽しいかもしれませんね。

純喫茶以外にも魅力がたっぷりだった福井県。おやすみの日に散策に出かけるのはいかがでしょうか?

『純喫茶、あの味』の書影 難波里奈『純喫茶、あの味』

難波さんの新刊『純喫茶、あの味』に興味がある方はこちらから!

Text/難波里奈

※2017年9月29日に「SOLO」で掲載しました