あらためて純喫茶に恋をしてしまうような出会い
念願叶いその扉を開けて、 2 階への階段を上がって視界が開けた瞬間、「恋とはこういうことだ」と頭の中で何度も叫んでしまうほどの美しい空間が広がっていました。
品のあるベージュ色の椅子たちに、時を経て艶を増した木の手摺、席間を区切る美しい鉄のオブジェ、窓際の透けるカーテン、壁に飾られて微笑む東郷青児の絵たち…。
またこちらは食事メニューも絶品で、最初に食べたタマゴサンドのあまりの美味しさに驚き、予定以上に色々なものを追加注文することに。
1階の椅子には綺麗な猫が眠っていて、マスターの夏井さん曰く「地域猫なんだけど、ここ1 年くらい毎日来るようになってね。この子が現れてから、お客さんが増えたから招き猫だねえ」と、とても嬉しそうな笑顔です。実際に、猫の様子が気になった常連さんたちが頻繁にやって来るそう。
外観、店内、食事、お店の方たち、そして出会えるとその日は良い1日になりそうな可愛らしい猫。
何もかも完璧な美しい空間へ、旅の途中で寄ってみるのはいかがでしょうか?
Text/難波里奈
次回は<どこか懐かしくて、可愛らしくて、美味しい!東京近郊30店舗の「純喫茶とあまいもの」>です。
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