「女の武器は若さだけ」なんてことない。フジロックで遊ぶ “いい大人たち”に出会って

今年もフジロックに

夕暮れのロック・フェスティバルの画像 danny howe

 毎年恒例、今年もフジロックに行ってきました。もう5年も連続で参加していて、その間に仕事を何度か変えたり、引越しもしたし、ライフスタイルだってガラッと変化した。それでも、木曜日から月曜日まで、何かしらの理由をつけて休みを取って、参加できている。
まあ、元々我が強いというか空気を読まない性格というか、自分の意見は押し切るタイプなので、休みも半ば無理やり取得してはいるんだけれど。今の会社は7月から9月の間であればいつでも夏休みを取ってもいいことになっていて、同僚や先輩にも「楽しんできてね」なんて言われて、送り出された。

 今年のフジロックは、出演するアーティストの毛色が少し異なっている。ヘッドライナーにバンドが一組もいないし、R&Bやヒップホップ、ブラックミュージックが多かったように思う。私はもともとバンドサウンドが好きだったので、今年の出演者を見ながら「今年はあんまり見たいのがないなあ」なんて思ったりしたのだけれど、出演者の音源を聴いてどんどん見たいアーティストが増え、フジロック当日が近づくにつれて、どんどんワクワクしていく自分がいた。

 いよいよ当日になって、自然に囲まれたステージを、ビール片手になんとなく眺めながら「ああ。今本当にフジロックに来ているんだな」なんて、ちょっと涙ぐみながら思ったりしていた。
来てよかったとしみじみ思ったし、この光景を見るために仕事をはじめとした色々なことを頑張ってきていて、フジロックが生きていくための糧になりつつあることを気づいたりもした。