一人行動に制限がない日本の心地よさ
様々な宗教や価値観があり、常識とかその国の当たり前のことが、時に人の行動を制限したりしている。でも、幸か不幸か日本人は無宗教である人が多く、高校卒業時に男女ペアで踊るパーティーだってない。「ひとりで可哀想」と思われることも時にはあるけれど、「一人で行動するなんて、あり得ない!」みたいな考え方の人なんて、そう多くないはず。
日本人女性が一人行動を制限しているのは宗教観や価値観ではなく、ただ「寂しいから」とか「言葉が通じなくて、怖いから」とか、自分の中で解決できる問題ばかりだ。「寂しいから」「怖いから」という不安は思い込みみたいなもので、一度決心し、なんとなく行動してみれば案外簡単に乗り越えたりする。
旅行を好きになって、色々な国を周るまでは「なんて日本は一人で行動することに冷たいのだろう」なんて思っていたりもしたけれど、今なら真逆だということが分かる。
日本ほど、女性が一人で行動しやすい国は他にないんじゃないかと思う。一人向けのサービスもあるし、牛丼屋やラーメン屋など、一人で入るべき飲食店もたくさんある。こんなこと、色んな国に行って、様々な文化に触れなければわからなかったことで。
周りからの制限もないし、幸い、私の単独行動に文句や不安を申し出て来る人もいない。元々、一人でいることも好きだったけど、理解を示してくれる人も多く、かなり過ごしやすい環境が整っているんだろうな、と思う。
居心地が悪いと感じていた日本が、ちょっとだけ好きになれたような気がする
Text/あたそ
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自分の好きなことを知っている。そしてそれは、人と楽しむ趣味である必要はない。
※2017年8月22日に「SOLO」で掲載しました
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