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ディズニーランド……それは、好きな人と朝から晩までずっと一緒にいられる魔法の国。いつでも行きたい夢の国である。私はディズニーに行くと確実に喉をつぶすので、演劇期間中は行くことが許されない。ってことは終わったら行くってことで、先月久しぶりにディズニーランドに行ってきた。
大好きな女友達と四人で過ごすそこは天国。家族と行くのも恋人と行くのも大好きだけど、友達とのディズニーには友達でしかできない弾け方がある。午前中からビールを飲み、喋るために列に並び、一緒にいなかった時間を埋めること。楽しいが過ぎる。時計はすごい速さで進んで、あっという間に日は暮れる。黄昏時と共にパーク内に現れる生き物を、あなたは知っていますか? 限界を迎えたカップルです。子供の頃から幾度となく目にしてきた「はち切れ寸前カップル」今回の主役です。
恋人たち、なんて可愛いんだよ
ディズニーランドの朝は早い。恐らく、若ければ若いほど早い。私も中学生や高校生の頃は始発に乗ってディズニーに行った。駅で友達と待ち合わせる朝五時はまだ暗闇で、この闇の中から冒険が始まると思うと目はギンギンだった。しかも、夜九時(かつて十時!)まで一緒に遊ぶことができるのだ。十二時間以上ある。ここまで長い時間を過ごせる日はそう多くない。どうしてやるよ?!?! 友達と行く場合は、ぶっ倒れるまでビッグサンダーマウンテンに乗ればいいだけだ。
でも恋人との場合は違う。多少のロマンチックを期待するし、流石にそういう楽しみ方もしたいってもんだ。パーク内には、嬉しそうに手を繋ぐ若きカップルがたくさんいた。二人は、なんとなくニュアンスがリンクしたカチューシャをつけて踊るように歩く。一つの食べ物を二人で分け合う。寄り添って写真を撮る。31歳の私は、その姿の眩しさに目があんまり開かなかった。なんて可愛いんだよ……どうかどうか、喧嘩することなく二人の一日が終わりますように。お姉さん応援してるよ。疲れたとかあんま言うなよ。喫煙所行き過ぎるなよ。完全に疲れる前に座れよ。昼間のカップルたちは、輝く笑顔を携えて、だけど適切な距離を保ってアトラクションに並んでいる。コロナ禍を超えて元通りになったアトラクションの待ち列はかなり密だけど、限られたスペースの中でごく自然な距離を保っている。待ち時間中何度もすれ違うカップルたちはどれだけすれ違っても、どんなに時間が経っても、ここがパブリックスペースであることを忘れていなかった。
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