なにか新しいことを始めたい!おすすめはディープな新宿二丁目ツアー

なにか新しいことを、始めたくなることってありませんか? わたしは先日、ちょっとそんな気持ちになり、ちょうどその日、昼酒を一緒にかっくらっていた作家の神田つばきさんとカメラマンのサコカメラさんに「なにか新しいことを始めたいけれど、何がいいかな」と相談したところ、神田つばきさんは「AVよ! AVに出たらいいじゃない!」とのたまい、サコカメラさんは「テンションあげるなら、ギャンブルだな。馬かなんかで、6番人気くらいのに100万円、一転賭けしてみろ、あがるぞー」とろくでもないことを囁いてきた。

大人って怖い! と慄きながらXでも「なにか新しいことを……」と呟いたところ、作家の伏見憲明さんから「ゲイバーのママやらない?」とお誘いいただき、とんとん拍子に毎月第二第四火曜日に、新宿二丁目のミックスゲイバー『A Day In The Life』通称アデイのカウンターに立たせていただくことになりました。女性も入店可能なお店なので、新宿二丁目に興味はあるけど、勇気が出なくて足を踏み入れられてないとか、いきつけのゲイバーが欲しいといった方がいらっしゃったら、ぜひ遊びにいらして!

勉強になった新宿二丁目ツアー

というのはさておいて、先日、アデイ主催の新宿二丁目ツアーというものに参加して参りました。新宿二丁目の成り立ちを追った『新宿二丁目』(新潮新書)という著作を持つ伏見グランマのナビゲートで新宿二丁目をぐるりと回るという意向。ノンケ男女とゲイ男性と店子がいりまじってのツアーだったのですが、これがめちゃくちゃ勉強になった。

というのも、新宿はわりと馴染みの街というか、映画を観に行くなら断然に新宿の劇場が多いし、G街にも行きつけといってもいいようなお店がいくつかはある。数年前にホス狂いの取材をしたこともあって歌舞伎町にもなんとなく親しみを感じている。二丁目は今はアデイくらいにしか行かないけれども、若い頃は出版関係者に連れられてたまに出入りしていたし、レズイベントとかにもたまに参加していた。から、まったく“知らない街”というわけではない。と思っていたけれども、実際に伏見さんのガイドを受けながら歩いていたら知らないことだらけ、であった。