使いこなせたら無敵のサキ
サキ 22歳
幼少期から地域のお囃子に参加してきた生粋の太鼓持ち。責任感削除済み。よって心にもないことを言うことができる。好きな食べ物は美味しいもの。嫌いな食べ物はまずいもの。
このキャラクターは非常に難しいのでオススメしにくいが、使いこなせた場合無敵カードである。私は頻繁に、サキをやろうとして挫折し長井短に戻っています。一言目は「おはようございまーす!(快活CLUB!)」「快活CLUB」と言うつもりで発声すること。そして最も重要なのは、初めて会う相手がどれだけ年上だろうが権力者だろうが、昔一緒に神輿を担いだことがあると思い込むこと。「同じ釜の飯食べた仲」ならぬ「同じ神輿担いだ仲」である。よく笑いよく泣け。祭りってそういうもんだから。とにかくフレンドリーに、さも二度目ましてかのように。うまくやれば相手は「あれ……前にどっかで会ったのかな?」と考え始める。結果、親密度は勝手に上がる。かなりの勇気と機転が必要なため、最も難易度は高いが、乗りこなせれば怖いもの無し。
人間みんな揃って俳優である
あけみ、みなこ、サキ。自分にできそうなキャラクターはあっただろうか。「別人になりきる」と考えるとハードルが高いけれど、実はそんなに難しいことじゃない。誰だって、新学期初日は多少の演技をしていたはずなのだ。自覚はないかもしれないけど。嫌われないように大人しく過ごすこと。変だと思われないために好きなバンドを偽ること。興味のない話題で大笑いすること。全部立派な演技で、人間みんな揃って俳優である。
もし、どんな役をやればいいかわからなくて、かといって剥き出しでいるのも難しい時が来たら、このコラムを思い出してほしい。あなたには少なくとも「あけみ、みなこ、サキ」この三つの役があります。オーディション受かってます。だから大丈夫。なんとなくここに書いてある通りに過ごしてみれば板につくから。そうしているうちに、きっと誰かと親しくなって、芝居は終わる。緞帳の後ろで恥ずかしそうにちんまり立っている本物のあなた。ギャップがあって素敵だよ。
Text/長井短
- 1
- 2