年末年始をやっと海外で過ごすことができて
年末年始はタイに行った。もともと海外旅行が好きで、以前は年に4回ほど海外に行ったりしていたのだが、コロナにより断念。やっと規制もなくなり、3年ぶりに海外旅行に行くことができた。うれしい。
12月はなぜか業務の引き継ぎがてら新人教育をやることになり、師走らしくバタバタと業務をこなしていたのだが、間違いなく私の心の支えは「年末はタイに行けるんだから、その分頑張ろう!」であった。前日までのパッキングの終わらなさも、成田空港に着くまでの現実味のなさも、現地に着いたときの高揚感も、3年ぶり。本当に私は日本ではない場所にいるんだと思うと、なんだか色んなことが信じられなかった。たかだか旅行ではあるのだけれど。
本来は最南部に行きたかったが直前に大洪水に見舞われたため行き先をサメット島に変更したり、バンコク近郊の地獄寺に行ったら帰りのバスが2時間待っても来ずに英語の通じない現地の人と酒を飲みだしたりしたが、大きなトラブルも嫌な気持ちになることもなく、本当に楽しい年末年始を過ごすことができた。家族仲が悪いから帰省をすることもないし、これまで年末年始は海外で過ごしていたので一緒に過ごす人もいない。やっと、私の年末年始が戻ってきたなと思った。
タイには10年ぶり4度目の入国になる。その間に、日本では絶対にありえないような奇抜なデザインのビルがたくさん立ち、モニュメントやウォールペイントなどが増えていたし、現代芸術にも力を入れているように感じられた。コロナの影響からなのか、テイクアウト専門のお店もなんとなく増えた気がするし、ナナ駅(東京でいうと歌舞伎町みたいなところ)周辺の路面店では、バイブやエロイ下着の横で大麻のジョイントが堂々と売られていて、欲望に忠実な並び方で面白かった。空気感も、植えられている植物も、店で売られているものも、聞こえる音も、すべて私の生活に存在しないものだった。ただ歩いているだけでワクワクするし、楽しい。この感覚も久々に味わう。
バンコクの人は皆しっかりとマスクをしていたけれど、サメット島をはじめ中心地から少し外れるとマスクをしている人のほうが少ない。バンコクは排気ガスがすごいから、それでマスクを着用しているという意味合いもあるのかも。日本では、地域によってマスクをする/しないは判断の基準にはならないので、この辺りの感覚も違っていそうで興味深かった。
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