男ウケが悪い趣味は?
「婚活市場において、もっとも男ウケが悪い趣味は海外旅行である」という旨のツイートを見かけてぶったまげている。
だって、コロナ以前の私って年4回くらい海外旅行に出かけていた。0泊3日とかでロンドンに好きなバンドのライブを見に行ったり、丸1日飛行機に乗ってマダガスカルで汚い屋台で現地人の注目を浴びながらローカル飯を食べたりしていたし、近くで爆破テロが起きたりとか。それこそ日常茶飯事みたいで誰も驚いてなかったけど。そもそも、私は婚活なんて少しもしていないんですけど……。
初めて知ったときは微々たるショックすら受けたけれど、この文章を書きながらちょっと考えてみると合点がいく。金遣い荒らそうだし。というか私は実際に荒いし。本当のところは、かなり切り詰めたローカルな旅が好きだからあまり金をかけていないはずだけど、でもそんなの話さないとわからないし。
仮に私が婚活をしたとして、ひとりでインドやアフリカに行くような女に誰も将来性があるとは思わないだろう。あと、家族をほっぽりだして一人で突然いなくなりそうだし、旅行って非現実的な日常のひとつでもあるから家庭を持ったときに飽きて何もかも嫌になりそう。ああ、これは私が悪かったですね。すみません。自己分析すればするだけ傷ついていく……婚活してないし、趣味の合わない人と友達にすらなれないんだけど。
ある日劇的に結婚したくなって婚活を始めたところで、自分が最悪な人材であることは間違いないのでやらない方がよさそうなのは直観でわかるのだが、そういう場でないにしても「趣味は何ですか?」と言われると結構困る。
私の趣味というと、海外旅行、読書、映画、音楽、飲酒、喫煙、シーシャ、鳥の世話に観葉植物の世話、あと料理くらい? 献血も好きでよく行くかな。なんか、普通、なんですよね……。文字として見せられたとき、たぶん他人からしたら「あ。この人多分そんなにおもしろい人じゃないんだろうな」と思われてしまう気がする。
もう少し掘り下げていただければ色々語れることはあるんですよ。飲み会や食事会の2~3時間くらいなら語れることなんていくらでもありますよ。なぜなら私は自分の知識欲や好奇心を満たしたいタイプのオタクで、好きなことに時間と金と精神力を全ベッドしてしまうような女だから。何か……何か共通点さえ見つけてくれれば、面白い話のひとつやふたつはできるんです。ただ、手持ちの趣味がつまらなさそうなだけで……。
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