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  • 2013.05.23

「“本命”=自分の人生」という生き方(4)/コラムニスト・Lilyインタビュー

『おとこのつうしんぼ』を代表作とするコラムニストのLilyさん。前回までのインタビューで結婚観やセフレからの昇格術について語っていただきましたが、最終回となる今回はアラサー女性へのアドバイスが満載です。自分を大切にするために必要なこと、楽しむことの大切さを教えてくれます。

 女性独特の恋愛観を描いた恋愛エッセイ『おとこの左手、薬指』、長編小説『me&she』など、実体験に基づいたリアルで切実な女心を描く作家のLiLyさんに、「本命女」への道を伺いました。
第1回:「結婚=本命女」とは限らない!
第2回:「2番目の女」がハマる“高嶺の花”の罠
第3回:“意見言う=モテない”は中身のないババアへの近道も合わせてどうぞ!

ドアの向こうにある世界を全力で生きる
涙や焦りをエンジンに楽しめ

Lily インタビュー

―何かと焦りがちな独身の20代後半~30代にむけて、LiLyさんからアドバイスってありますか?


LiLyさん(以下、敬称略):20代の頃、明け方に、もうお客さんが誰もいなくなったクラブで踊っていた女友達とたまに電話で話すんです。ふたりで当時を振り返って「最っ高に楽しかったよね? あれはまさに青春だった!! 」ってよく言い合っています。

 でも、当時は当時でもちろん焦りもあったし、恋愛で悩んでふたりとも泣きながら踊ったりしていた。そんな私たちは今お互いに二児育児の真っただ中にいて、当時の“自由”がもう眩しくってたまらないんですね。

  もしかしたら“結婚して子供もいるからそうやって振り返ることができるんだ”って思われるかもしれないし、実際にそういう部分もあるとは思うけど、実はそういうことだけでもない。子供を持ったことで、その代わりに閉まったドアがハッキリみえている、ということなんです。
「もし、今あの頃に1日だけ戻れたなら、何やる?」、「やっばい! もうなんだってできるじゃん。どこいこっか?」 なんて、まるで妄想ゲームみたいに盛り上がってしまう。それくらい、独身で子供がいない時代って、子育て中の母さんたちからみたらヨダレがでるほど贅沢な時間。

 と同時に、きっと二十年後も私は女友達と、「子供たちが赤ちゃんだった頃に1日だけでいいから戻りたいね」、「なにする? もうめっちゃ抱きしめまくるよ〜」って妄想してはしゃいでいると思います。今はもちろん、彼女も私もそれぞれに大変な時期だし毎日がむしゃらだけど、未来からみたら今もまた最高な時間なんだってことを自覚してる。

  大事なのは、今目の前に開いているドアの向こうにある世界を全力で生きること。
ないものを嘆くのではなく、あるものを最大限に楽しむ。泣きじゃくりながらでも楽しむ! 焦りすら、味方につけるんです! 
焦るもんは焦るんだから、じゃあそれをエンジンにして、いきたいとこまでアクセル全開でブッ飛ばせばいい。

“本命”=自分の人生そのもの
他人の価値観で自分の幸せを否定してはダメ

LiLyさん(以下、敬称略):20歳の頃は同じような境遇にいた女友達とも、30代になるにつれてどんどん人生のかたちが枝分かれし始めますよね。そこに寂しさを感じていた時期もあったけれど、今は、それぞれがその“違い”をエンジョイしているように思います。
「隣の芝生は青い」という価値観を逆に利用して、「私の目に映っているあなたの今の環境の素晴らしいところ」を指摘し合う関係というか。

 たとえば、「もし今結婚していて子供がいたら絶対に行けなかった。チャンスだと思う!」とヘアメイクとして仕事をするためにNYに旅立った30代半ばの女友達や、「子供はたぶん産まない! 再婚も、しないかな!」と、同じくNYでジャーナリストとして活躍している40歳の女友達は、私の目に、ものすっごくキラキラして映る。

 彼女たちの共通項は、今目の前にある世界を全力で生きているということ。
そしてしつこいようですがその中に、男にモテなくなるから、と自分の意見を言わないような女などひとりもいません!
自由は寂しいけれど、そこには果てしない可能性が広がっているもの。

  自分の可能性を、つまらない価値観に無理に当てはめて自ら消してしまうなんて本当にもったいない!! 
「うわっ、チョー楽しかった! 」と思って死ねたら、それこそが幸せですよね。
“本命”なのは、他人の価値観ではなく、自分の人生そのものです。


―Lilyさん、貴重なお話ありがとうございました。

Text/AM編集部

LiLy
81年生まれ。恋愛エッセイや小説が「リアルすぎる」と女性から絶大な支持を得る、作家、コラムニスト。
「結婚=ゴールだと捉えがちな女性に是非読んでもらいたい」。
不倫後無職のブッ飛んだ姉VS.超堅実な妹の”ケンカ”を軸に展開する長編小説『me&she』がこの夏、幻冬舎より発売予定! 雑誌『AneCan』にて小説『Black Musk』も連載中。恋愛エッセイ『おとこの左手、薬指』(講談社)など著書多数。
HP:http://www.lilylilylily.com

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