きらびやかなサーカス一座の舞台裏で進行する、象使いの人妻と若い獣医の恋を描いたサラ・グルーエンによるベストセラー小説『サーカス象に水を』が映画化。
主演は『トワイライト』シリーズで一躍若手スターとなったロバート・パティンソンと『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー主演女優賞を受賞したリーズ・ウィザースプーン。

 実業家の父を持つジェイコブ(ロバート・パティンソン)は、大学で獣医学を学んでいた。
しかし、卒業直前になって両親が交通事故で急死。
会社や家も銀行に奪われ、途方にくれたジェイコブは、偶然やってきた列車に衝動的に飛び乗る。
その列車は、ベンジーニ・ブラザーズ・サーカスのもので、彼はサーカス一座と行動を共にし、獣医として動物の面倒を見ることに。
やがて、ジェイコブは団長オーガスト(クリストフ・ヴァルツ)の妻マリーナ(リーズ・ウィザースプーン)に惹かれ、恋に落ちてしまう。
しかし、オーガストがふたりの仲を疑い始め…。

 人妻と獣医の禁断の恋、そして象TAIの素晴らしい演技力がみどころ。
ただ、華やかさと怪しさの両方を持ったサーカスの舞台裏で、マリーナはキレると暴力的になる夫オーガストにすべてを支配されています。
彼女は夫に逆らいたくても、ここを出てしまえばサーカス団員でしかない自分には何もなくなってしまうと思い込んでいるのです。
この映画では、そこにジェイコブが現れ、彼は若さゆえマリーナをここから連れ出そうとしてくれますが、AM読者の皆さんは誰かに依存しないで毎日を過ごせるような能力を持つことも重要。
本当に心身が満たされるような恋には、自立が欠かせないのです。

2012年2月25日(土)よりシネマート新宿にてロードショー他全国順次公開

原作:サラ・グルーエン
監督:フランシス・ローレンス
キャスト:リーズ・ウィザースプーン、ロバート・パティンソン、クリストフ・ヴァルツ
原題:Warter for Elephants/2011年/アメリカ/121分
公式HP: https://video.foxjapan.com/koipare/

Text/AM編集部