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  • 2016.06.16

200万を貢ぎ、自殺未遂。私がダメ男ばかり掴む恋愛障害から抜け出すまで

「恋愛障害」みなさんは経験したことありますか?「自分の恋愛って、何かがおかしい。」と思い始めて過去を遡ると見えてくる「恋愛障害」。トイアンナさんの話を元に、あなたも自分の恋愛について深く掘り下げてみませんか?何かが見えてくるかも知れません

貢いだ相手に5股をかけられて

トイアンナ 恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?
©rolandakiroland

 私が「自分の恋愛って、何かがおかしい」と自覚したのは大学時代のことでした。
当時4年ほど付き合っていた大学院生の彼は、修士論文が通らずに留年。
そのせいで彼は奨学金が下りなくなってしまい、私が生活費と学費を出していました。

 学生でありながら彼を養うために、複数バイトを掛け持ちして朝8時から夜22時まで働きづめ。
私自身も院進学をしたかったため成績も維持しながらの労働に、正直当時の記憶があまりありません。

「寂しい」
「もっと家事をしてほしい」
という彼の声が聞こえても、理解できないふりをして休みは寝ていました。

 そんなある日、たまたま彼のパソコンを借りました。
画面を開くとそこはメッセージの送信画面。
そこには、5人の女性へ宛名だけ変えた文章が送信されていました。

「今の彼女と別れたら、結婚してほしい」

 それから私は首を吊りました。

 体重でロープ、切れたようです……(笑)。

私の恋愛ってなんかおかしくない?

 さて、デブが命拾いとなって無事に生還し今はライターとして平凡に暮らしていますが、それまでには壮絶な修羅場がありました。

 同棲している家へノコノコやってくる知らない女。
「こいつとは浮気じゃない」としどろもどろになる彼。
今まで「こんな嫁さんが来てくれればうれしいねえ」と喜んでくれていたのにいざ自分の息子が責められると音信不通になった義両親。
ええい、思い返すだけではらわたが煮えくり返りすぎて圧力鍋になりそうです。

 しかしこの修羅場を通して、私はどうも「しょうもない男」を捕まえる比率が高いと気づいたのです。
なんせ元カレ履歴を要約するとこんな感じ。

・まずほぼ全員無職
・身体的DVを振るわれた元カレ率50%
・言葉の暴力を含めると空しくなるから数えたくない……。
・男に貢いだ総額200万円以上

 タイムスリップできるものなら「全ての選択肢からババばっかり引いて!エクストリームばか!」と頬をお百度ビンタするところです。
しかしお馬鹿な私もようやくここまで来てもしかして私の恋愛って、なんかおかしくない? と気付けたのでした。

恋愛障害を自覚したあの日

  その後私の病みっぷりにビビった彼は、泣きながら私を精神科へ連れて行き、1年がっつり精神療法を受けました。
そこで振り返ったのは彼との関係……ではありませんでした。
「そもそもなぜクズ男ばかり掴んでしまうのか」を幼少期の記憶から探る旅に出たのです。

「あなたの一番小さいころから記憶をたどると、何が思い浮かぶ?」と最初に質問されたときの返事を今でも鮮明に覚えています。
「私は今まで、人生で誰かに愛されたことがありませんでした」

 というのも、私の「恋愛障害」は親子関係に発端があったからです。

スピリチュアルにのめり込む母

 私の母は一言にまとめるなら「スピリチュアル」な人でした。

 以前、江原啓之さんの『オーラの泉』が流行りました。
その前も細木数子さんや宜保愛子さんなどスピリチュアルブームはたびたび訪れます。
しかし彼らを見るたびに私は考えてしまいます。
霊能者の子供はどう思って育つのかを。

 私は代々霊が見える家系に育ち、しかもその中で唯一霊が見えない劣等生でした。
そのため親は焦って私を「教育」しました。
水晶を見つめ、除霊され、縁ある霊能者からご宣託を受ける日々。
母は仕事とスピの両立に忙しく家に帰れないため、私は親戚やお手伝いさんの家をたらいまわしになりました。
そして寂しさからかまって欲しいがあまり、よく熱を出す子供になりました。

 そうするとますます「この子は呪われている」と除霊の対象になりました。
「名前が悪いんだ、この名前だと10歳で死ぬ」と言われ改名させられたことや、手に霊が憑いているからと火に突っ込まれたことも。

 小学校に入ったころから、母を軽蔑するようになりました。
科学を否定して病気を「狐憑き」で済ませようとするなんて、私の話よりご宣託を優先する母なんて、私を愛してくれない母なんて許さない。

 そこから私は勉強にのめり込み「成績のいい子」として社会適応を始めました。それがかえって自分を病ませることを知らずに……。

(次回に続く)

トイアンナ 恋愛障害どうして「普通」に愛されないのか?
『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』

 この経験から「たとえ今自分のことを好きでなくても自尊心を育てられるエクササイズ」を編み出しました。6月16日発売の書籍『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』に掲載されていますのでどうぞご覧ください。

Text/トイアンナ