SNSマメな都会男より田舎男を選べ!?自分で埋める気がない欠落を埋める恋愛

全く違う価値観でも刺激を与えてくれる人

舘そらみ 応用のきかない恋愛論 Giacomo Carena

 舘そらみといいます。

 都会になじむ男は、もうお腹一杯だ。
SNSとかマメな人間が信用できなくなってきた。

何をそんなに発信しているの? 自己顕示欲丸出しの男子高校生じゃあるまいに。
軽快なトーク繰り広げて、流行事情をしっかり把握してて。夜遅くまで人と騒いで。
テレビはそんなに見なくって、インターネットが基本のツール。
ものすごい勢いで文字入力して、休みにはしっかり文化に触れたり自然に触れたり。
なんかなー! そういう男、今お腹一杯だなー!!
そういう男の人に流れる時間のリズムが、なんかめんどくさくなっちゃったなー。

 田舎男に、会った。田舎で。
ガチ、田舎男。
コミュニケーション下手な、田舎男。しゃべりが続かない、田舎男。
生まれてから今までずっと故郷に住む男。東京に来たのは、高校の修学旅行の一回だけ。
休みの日何をしてるか問うても、「いやあ、特には」。
今まで出ようと思ったこと無かったのか問うても、「いやあ、無いねえ」。
なぜかと問うても、「まあ、うーん、これくらいの田舎さがいいよねえ」。

 31歳、今初めて、田舎に住むということも可能性としてあるなと、思い始めている。

 私は、田舎に住んだことも無ければ、故郷すら持たない。
小学校6年間に小学校6つ行っているような引っ越し一家で、今でも、思い付きで南米に遊びに行くくらい、移動範囲が広い。
だから、田舎に住み続ける人の気持ちがきっと分かっていない。
でもなんか、アリだなあと思う。
田舎も田舎男も、アリだなあと思う。

 たくさんたくさん合わないだろう。
だって、冒頭に書いた「都会になじむ男」と私はきっと何も変わらない。
「都会になじむ男」よりもワビサビを兼ね備えていると思っているが、根本的にはきっと変わらない。
結局は都会のリズムにどこか乗りながら、「ヒョイッヒョイッ」と適当に小さな波を乗りこなしている。

<アリだなぁと思わせる男とは?>