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  • 2015.11.11

結婚だけが女の幸せではない!姉妹から見える家族の関係/ペヤンヌマキ Vol.1

NHKドラマ「祝女」の脚本やBSジャパン『メンズ温泉』の演出を手がけ、劇団ブス会*を主宰するペヤンヌマキさん。女性の醜くも可笑しい“ブス”な一面にフォーカスする彼女の活動に迫るインタビューを全3回にわたってお届けします。

 女友だちとも、男兄弟とも違うトクベツな存在――姉妹。
家族でありながら、同性としての意識も常に伴うその微妙な関係は、ときに安らぎとなり、ときに煩わしさにもなりえます。
そんな“姉妹”の複雑な関係性を、“母親”というこれまた同性の家族を中心に描いた舞台第6回ブス会*『お母さんが一緒』が、11月19日(木)から30日(月)まで「下北沢ザ・スズナリ」で上演されます。
そこで、ブス会*の主宰であり、脚本・演出を担当するペヤンヌマキさんに、姉妹の関わりから見える“独身女性にとっての家族の在りかた”や“生きかた”についてお話を伺いました。

姉妹には、友だちや夫にはない絶対的な安心感がある

ブス会 ペヤンヌマキ 結婚 姉妹 女の生き方
ペヤンヌマキさん

――「お母さんが一緒」は、どんなストーリーなのでしょうか?

ぺヤンヌマキさん(以下、ぺヤンヌ):37歳、35歳、29歳の独身三姉妹が、親孝行をしようと母親を温泉旅行に連れて行くのですが……といった感じですね。イメージとしては“ブス会*版アナ雪”だと私は思っていて、30歳や40歳を目前にして「ありのままで生きられず、もがく姉妹たち」の姿を描いています。

――三姉妹が主役なのですね。なぜ家族を中心に描こうと思ったのですか?

ペヤンヌ:今まで、女同士の人間関係など女性に特化した作品を描いてきたのですが、家族や姉妹という関係性は避けてきました。でも、年齢を重ねて家族のことを考える機会が増え、いよいよ描くときが来たのかな? と。私も妹がいて、“姉妹”というのが女同士の関係の中では特殊だと感じることも多かったので、そこに向き合う意味でも手掛けてみようと思いました。

――ペヤンヌさんご自身は、妹さんとどのような関係ですか?

ペヤンヌ:一緒に住んでいた時期もあるくらい仲が良く、独身同士なので、恋愛の話ができたり家族の悩みを共有できたり、何でも話せる関係です。ただ、共依存なところもあって、そろそろどっちかが結婚しなきゃって互いに思ってはいるんでしょうけれど、相手の存在があることで寂しさを感じないんです。
旦那と姉妹では役割が全然違いますが、潜在意識の中で安心感があるのかもしれません。もし妹がいなくてひとりで暮らしていたら、必要に迫られて結婚していたかもしれませんね。

周囲の目を気にしなければ30代独身ライフは楽しめる

――ペヤンヌさんを見ていると「結婚だけが女の幸せではない」と希望を与えてもらえるのですが、妹さんの存在が大きかったんですね。では、結婚しない女性の生き方を楽しむうえで、心がけていることはありますか?

ペヤンヌ:周囲の目を気にしないことです。結婚していないことに対して他人からみじめだと思われているんじゃないかとか、世間や周りの目を気にしているあいだは生きづらいと思うんですよね。こんなに仕事をしていても、結婚していないとかわいそうに思われるのかな? とか。
だから、本人が気にしなければ独身なりの生きかたを楽しめると思います。ただ、その意識を取っ払うのは結構難しいし、時間があるとどうしても意識を超えて頭の中に入ってきちゃうので、仕事以外でも夢中になれる“好きなこと”をみつけるのがいちばんですね。それがあるだけで余計なことを考えなくなるし、周囲の目もあまり気にならなくなります。

――周囲の目を気にする女性は多いですね。

ペヤンヌ:私も親戚の集まりに顔を出したときには周囲の目が気になることもあります。特に田舎では、この年齢で結婚もせず東京で暮らしているって謎の存在に思われるので(笑)。あとは、ふと仕事がなくなったときとか、きっと考えちゃうと思いますよ。だからこそ、趣味。私はフィギアスケート鑑賞なんですけど、観ているだけですごく幸せだし、楽しく過ごせます。

恋愛のターニングポイントは35歳

――恋愛に関してはいかがでしょうか? 30代でも結婚に囚われなければ恋愛を楽しめるイメージがあるのですが。

ペヤンヌ:30代は精神的にも大人になるので20代より自由な恋愛ができるんじゃないかと思っていましたが、実際は35歳を過ぎたあたりから恋愛スイッチが入りづらくなりました。
自分の年齢が上がって、ターゲットがすごく年下だったり、既婚者が増えてきたりということもあってか、前ほど「いいな」って思える相手ができないまま、気がついたら仕事だけで1年が終わっていたような感じです。今は「恋愛ってどうやってするんだっけ?」みたいな感じですよ(笑)。

――ポイントは35歳?

ペヤンヌ:人それぞれ恋愛ピークの時期は違うと思うんですけど、私の場合は35歳って仕事もプライベートもやることや頑張れることがたくさんあって充実している時期だったから、恋愛に対する気持ちが落ち着いちゃったのかもしれませんね。
30歳のときは恋愛も「まだいける」と思っていたのに、実際は怒涛の如く時間が過ぎてあっという間に35歳。その後も小学校の1学期くらいの感覚で1年が過ぎていって、しかも年々加速していって、あれ? 気がついたらもう40歳目前じゃん! みたいな(笑)。恋愛の記憶は32歳くらいで止まっています。

Text/千葉こころ

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