クリスマスに突然かかってきた電話…その相手は!?
─クリスマスの嫌な思い出とかあるんですか?
まんきつ:一つ、あるんですよ!
大学1年のときに好きな人ができたんですけど、結局恋は叶わず、その人は私の友達と付き合ってしまったんです。
その後すぐにクリスマスだったのですが、もちろん友達にも誘われないので一人でクリスマス。
それを可哀想だと思ったのか、妹と妹の彼氏が一緒にクリスマス会をやろうと家に来たんです。
私が一人でテレビ見ている横で、「クリスマスッ…、フゥーーッ!」「メリークリスマスッ!!」とか、二人で盛り上がってやっていて…。
犬山:冷静に考えるとクリスマスに「クリスマスッ…、フゥーッ!」って言う人も珍しいですね。っていうか変ですよ。
まんきつ:二人が買ってきてくれた、ケーキを食べようかなって思っていたんですけど、そのときに家の電話がなったんですね。
それで妹の彼氏が電話に出て…、「○○(まんきつさんの本名)、電話!」って言うから「なに?」とか言いながら、ちょっと期待するじゃないですか。
それで、でたら
「…メ、メ…、メ、メリー クリトリス」って言われて…。
どもっている声でね…。「クリスマスに耳障りな声を耳に入れてしまったー」と思って、すごいショックで、すっごい泣いちゃったんですよ。
犬山:不憫すぎる…。それって誰だったの?
まんきつ:学校の人かな? いたずら電話だったと思いますけど、それがクリスマスの思い出ですね(笑)。
─妹さんカップルもすごいですね。
犬山:おねえちゃんも一緒に!ってね。ワザとなのか天然なのか。
まんきつ:妹は「一人でいるお姉ちゃんをなぐさめる」とか言いつつ、年末年始にわざと彼氏を家に呼んで「ハッピーニューイヤーッ!!」とか、私がテレビを見ている横で「ヒューッ」とかやっているんですよ。
そういう長年の蓄積によって、本当に妹とは合わないって思うから、仲が悪いんでしょうね。
(まんしゅうさんの妹さんについてのエピソードはコチラ)
【次回に続く】
次回は「クリスマスにまつわる強迫観念」についてのお話です。お楽しみに!
Text/AM編集部
犬山紙子
1981年生まれ。エッセイスト。2011年、美人なのになぜか恋愛がうまくいかない女たちの悲惨で笑えるエピソードを描いた イラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。その後は「負け美女研究家」としてテレビ、雑誌、ラジオなどの各種メディアで活躍。現在『週間SPA!』『Gina』などでコラムを連載中。
ブログ:犬山紙子のイラストエッセイ 負け美女
ツイッター:@inuningen
まんしゅうきつこ
漫画家。友人である「東京都北区赤羽」の作者、清野とおる氏のすすめではじめたブログが一躍人気に。以来、雑誌、WEBメディアで活躍中。
ブログ:まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど
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