マツコ・デラックスの痛快な女子切りに「いいね!」          

By dollen By dollen

 女子が避けたがるダメ出しや批判を、難なくこなす人たちがいます。それはずばり「オカマタレント」たち。

 2000年頃におすぎとピーコが出てきて以来、テレビや雑誌で、毒舌のオカマタレントをよく目にするようになりました。
ピーコの辛口ファッションチェックは皆さまの記憶にも残っているはず。
当時は「あなたのファッション、ここがイケてないのよ!」と言ってほしくてテレビに出たがる一般人が続出したそう。

 当初は「オカマ」と呼ばれていたものが、2006年から2009年まで放送された日本テレビの「おネエ★MANS!」の影響で「おネエ」が定着。
今ではマツコ・デラックスやミッツ・マングローブなど、女言葉を話すゲイ、通称「おネエ」たちがコメンテーターとして活躍しています。
おネエの役割はまさに、女同士ではご法度の「本音の物言い」をしてみせること。女性タレントで共演者にズバッとモノを言える人がどれだけいるか…スタジオの空気が凍ること間違いなしです。

 マツコ・デラックスが、アナウンサーの田中みな実に「アンタなんて大嫌いよ!」と叫ぶのを見て、思わずニヤッとした女子は多いことでしょう。
よくぞ言ってくれたマツコ。あの手の女って気に食わないのよね。クラスにも、サークルにも、会社にも1人はいる“あの女”。マツコの毒舌は、女の嫌な部分をこれでもかと言うほどバッサリ切ってくれる。

 もちろん、マツコが切る「女の嫌らしさ」をもたない女子などいません。誰だって一度や二度は男子に媚びたことがあるはず。
他人への嫌悪感はたいてい、自己嫌悪が元になっていたりします。
自分を含む「女への嫌悪感」があるからこそ、われわれはマツコの女批判を「いいね!」と言って賞賛するのでしょう。