自虐ポストと、話のきっかけになるポスト
雨宮:本当に思ったことを書くのはいいと思うんですけどね。
例えば、「今日映画を観て、こんなところに感動した」とか、「この本読んでおもしろかった」とか「つまらなかった」とか。そういう内容だと、会ったときに「あの本読んだんだよね? 私も読んだんだけど…」と、話が広がるきっかけになる。
一日中自虐ポストだけやっていると、書いてあること以外何もない人というか、Facebookにすべて書いてある人みたいに思われてしまって、隠されている部分がない印象を与えてしまうと思うんですね。ネット上に現われている人格が全てみたいな。
恋愛で相手に惹かれていくのは、「この人、何を考えているんだろう」「(ポストしてない空白の時間に)何をしてるんだろう?」と考えさせるミステリアスなところだったりしますよね。
女の人って「こんな素敵な時間を過ごしていそう」と思わせる必要もあるじゃないですか。
何も書かなければ「きっと、一人でいてもなんか素敵な音楽聴いて…」とか、もしかしたらいい感じに思ってくれるかも知れないのに、惰性で「さっきカップラーメン食べちゃった」みたいなポスト連投で埋め尽くしてしまうと、想像の余地が失われて、ミステリアスな部分も失われていく。
私も本当はやろうと思えば、一日100回ポストとか余裕でできるんですけど、歯をくいしばって堪えたり、Facebookだとかなり細かく表示範囲を設定できるので、もう好きな人には表示させない設定にしたりしてます(笑)。
雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」。
赤裸々な半生を綴った『女子をこじらせて』(ポット出版)は全国のこじらせ女子に大きな影響を与える。
現在、「女子」を語らせたら、この人! という5人を迎えての対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)が絶賛発売中。
ツイッター:@mamiamamiya
雨宮さんの語る「脱いいね!」全6回で配信いたします。
19日(月)にかけて毎朝更新いたします。
明日(11/17)配信の第四回は「ニュースフィードで美人を保つ」をお届けします。お楽しみに!
元Facebook廃人・雨宮まみさんが語る脱いいね!(1/6)『Facebook廃人だった過去を雨宮まみさんが激白!』
元Facebook廃人・雨宮まみさんが語る脱いいね!(2/6)『Facebookにまつわる「しがらみ」』
雨宮まみさん恋愛履歴インタビュー『モテから退化していく成長期、身を削って喜ばせる青春時代』(1/5)
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Text/AM編集部
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