モテを怖れて個性を拠り所にしてしまうのは危険!?
大泉:ブスって、すごいオンザの前髪とか輪郭丸出しのベリーショートとか、難易度の高い髪型にわざわざ挑戦していたりするじゃないですか…。個性的にしなければ、ブスっぽくはならないこともあるのに…。
犬山:個性は心の拠り所なんだよね。
アヤ:そう、拠り所なんですよ。ケアできないくせに前髪ツートーンにしたりしてさ。
犬山、大泉:(笑)
大泉:リボンとかも、かわいい子がつけたら、かわいいんですけど、かわいくない子がつけちゃうと痛いから、付けないほうがいいっていうか。それこそ余計なことばっかりしがち。
犬山:似合う似合わないが分かるのって大事ですよね。それって経験で身に付けるしかないんだけど。
アヤ:うん…客観性…。
犬山:そうそう、性格との折り合いもあるね。私はずぼらだから、髪をブローもしないしネイルも剥がれっぱなしになるってわかってから、髪は軽く矯正かけて剥がれても目立たない透明ネイルにしてる。すごい簡単にいえば、ゆるい矯正かけちゃって、毛先だけ内巻きになるようにすれば誰でも清潔感の出る髪形になれるんだけどね。
編集部:でも、ブスがあえてそれをやらないのは何でなんでしょう?
アヤ:遺伝子が叫ぶんですよ。「とにかく圏外まで逃げろ!」って。そこまで行ってしまえば、もう何を言われてもファッションのせいにできるから…。要するに過剰武装ですね。そして、そんなことをしているうちに、どんどん個性派という呪縛にハマっていくという…。
犬山:それに周りの子も「○○ちゃんは個性的~」とか、「その髪型かっこいい」とか変に持ち上げちゃうから。
アヤ:余計に、ありもしない個性とかセンスを拠り所にしてしまうんですよね。
犬山:それで「私はこうじゃなきゃ…」みたいな。
アヤ:そう。服屋でも、「ボーダーなんてダメ、私はミッキーのトレーナー着なきゃ! ポップ!」とかね。
犬山:そうそうそうそう、周りから変なキャラ設定されちゃって。あれ、オバケが見えるっていう霊感女と一緒だよね。
アヤ:おもちゃのカバンをわざわざ使ったり、でっかい缶バッチを何個もつけてみたり、長靴とかランドセルとかも普段使いしてね。
犬山:やたらとディティールが細かいけど、自分か回りにそういう人いたのか…。さすが美大卒(偏見)。
アヤ:私にもそんな時代があったのよ…。
犬山:全然客観視できないっていうのはみんな結構あると思う。鏡にも自分でかわいいと思う顔で写るし、写真も決め顔で撮るし、その写真の中でも一番写りがいいのが本当の自分だみたいに思っちゃっているから。
アヤ:だから、facebookのタグ付けにビックリするんだよね。「えっ!!? ブスがいる!!! 誰!??」って倒れそうになったりして。
犬山:あるあるあるある。
アヤ:そんで揉める。つーかブチ切れな。
犬山:そうそう。「勝手にあげないでよ!」ってなる。
アヤ:向き合うべきはそんなブス顔なのにね。まあ、ブス顔へのタグ付けはどんな世界においてもルール違反ですけどね。
大泉:そうですね。それも、確信犯でやっていたら相当ブスな行為ですね。
- 1
- 2