自律的な女にとって、男性の価値は「恋する能力」
フランス人男性の成功者(恋愛という面で)が、面倒くさいくらいに女性に対してケアできる理由がわからないと、不思議に思う日本人男性は多く、「そんなこと日本で広められたら、俺たちがもっと頑張らなきゃいけないじゃないか」と言ったTVコメンテーターもいました。
それは彼らが「恋ができる」からです。
女性を見つめ、女性のことを思いやり、女性にもっと幸せになって欲しいと望むこと。
それが「恋」であり、愛するということ。
相手への気遣いや思いやりを「めんどくさい」「疲れる」、ましてや家事分担を当然のことのように女性に押し付けるなどという乱暴な行為は、恋ができていないからできるのです。
恋が終われば、相手への思いやりも心から出てこなくなってしまう……。
だからこそ、夫婦であったとしても、お互い恋をすることに対して障壁が少ないのだと思います。
別離をサラッとしてしまうのも、「恋が終わってしまったならしようがない」と、「恋をすること」自体価値が高いものと観ているからかと。
オランド大統領は、前妻(PACS契約)セゴレーヌ・ロワイヤルが大統領選で忙しく、不在中に不倫をしました。
そうして3人の子どもがいながら別れることになったのですが、その時にロワイヤルがオランドに言い放った言葉が素敵すぎます。
「そうね、言うことがあるとすれば、あなたは恋に生きなさい!」
大統領選にかまけて相手への思いやりが欠けることになった自分の落ち度を認めた発言、かつ「恋ができる男」なんだから恋に生きてほしいと送り出すひとこと。
嫌味度もハンパないですが、強いです。
フランス人男性のモテポイントは、「見た目」<「恋する能力」なのかもしれません。
日本人男性で「恋する能力」がある人……う~ん、なかなかいませんね。
一流大学で「恋愛学」とか教えないといけない人たちですから。
そもそも「思いやり」の平均値自体が低すぎますから。
相手の女性にできるだけ輝いてもらえるようにするのが魅力的な男性。
「恋をする能力」がある男性を選びましょう。ない人は捨てましょう。
Text/Keiichi Koyama
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