「支配されること」は自信につながる!?
そしてもう1つ、「支配されること」は、「強く求められている」という実感が得られるんですよね。「オナニーのオカズはレイプ妄想」が、まさにドンピシャ! 「私はこんなにも嫌がっているのに、それでも求めてくるということは、それだけ私を強く欲しているのだ……」ってことなので。
男性から強く求められることって、自分は魅力ある存在なのだって証しになります。これって、自分に自信を持つことに繋がるんですよね。「自ら『抱いて』と迫り、『据え膳食わぬは男の恥』って形式でセックスが成立した」だと、自信もへったくれもありません。「『困りますぅ』っていう拒否姿勢が伝わらないほど、相手は私に無我夢中なのか!」ってシチュエーションは、女冥利に尽きますから。
そりゃ、「オンナなら誰でもいい」というニュアンスで、強く求められるケースもあるでしょう。この場合、「自分に自信を持つ」には直結しませんが、オンナとして自信を持つことができます。「お前なんか誰も襲わねーよ」ってオンナよりも、夜のひとり歩きが不安なオンナでありたいものなのです。
以上を踏まえ、「支配されたい願望」は、「責任」と「自信」がキーワードだと思った次第です。
Text/菊池美佳子