セフレか本命かは最初からすでに決まっている
―それって都合のいい女とかセフレになっちゃいませんか?
藤沢:女子の間で、いわゆるセフレ問題というのは、重要な議題になっていることは、僕もよく認識しています。
それで、女子の多くが、出会い方だとか、最初にどういうふうにセックスしたかで、セフレになるのか、本命の彼女になるのかが決まるみたいな幻想を抱いていると思うのですが、それははっきりいって大いなる勘違いです。
以前、ブログにちょっと書いたんですけど、身もフタもないことをいうと、セフレになるのか、本命の彼女になるのかって、最初からほとんど決まってるんですよ。
これはルックスとかセックスの相性だとか、性格の相性だとか、付き合ったとしてふたりのキャリアにプラスになるだとか、いい家族になれそうだとか、そういう総合的なスコアみたいなのがあるんです。
そのスコアが、彼が普段から交際できてる女子たちよりワンランク上だったら、自然と本命になるし、2ランクぐらい下だったらセフレ、もっと下だったら次のデートはないな、みたいな。
それらはセックスする前から大体は決まっているので、ある意味で、出来レースといえば出来レースなんですよね。恋愛って。
だから、会ってすぐにセックスしたから軽い女と見られてセフレにされたけど、3回目のデートでセックスしてたら本命になれたんじゃないか、とかそんなのないんですよ。
しかし、最初に言ったように、年収1000万円以上の男の多くはモテないんで、そもそも「普段から交際できてる女子たち」というのがゼロだったりするので、あなたが最初にセックスすれば、自動的にあなたがナンバーワンなんですよ。マジで。
―う~ん、本当にそうなんですか? 女子向けのモテ本にはすぐにセックスしたらダメだと書いてあるんですが。
藤沢:少なくとも僕個人はどういう経緯でセックスに至ったかで、その後の付き合いにはほとんど影響しないですし、僕の親しい男友だちもそうなんですが、公平のために、いちおう別の有力な恋愛工学の対立する学説があるんで、それも紹介しておきます。
それは「人間は簡単に手に入れたものに価値を見出さない」という原理に基づいています。
この学説に従えば、女子はなるべくセックスさせずに、出し渋り続けたほうがいいことになりますね。
ただ、あまりにも出し渋ると、彼があきらめちゃうんで、あきらめるギリギリまでお預けするわけですね。
言ってみれば、これは人間の心理バイアスに注目する行動ファイナンス的なアプローチで、僕は本質的なファンダメンタルズ・バリューのほうに注目しているわけです。
どちらの学説を信じるかは、読者の皆様の判断に委ねたいと思います。